2022 Fiscal Year Annual Research Report
Dynamics of Entrepreneurial Activities and Networks after Disasters
Project/Area Number |
17K03916
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Research Institution | Tohoku Fukushi University |
Principal Investigator |
品田 誠司 東北福祉大学, 総合マネジメント学部, 准教授 (80773077)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 災害 / 社会的ネットワーク / アントレプレナー / 移動 / イノベーション / スタートアップ / 地域エコシステム / クラウドファンディング |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は熊本地震後に熊本県で誕生したスタートアップに関するアンケート調査を行い、仙台市の震災後のスタートアップとの比較調査を行った。更に、震災後に起業した被災地(岩手、宮城、福島)の起業家、企業家にインタビュー調査を行い、震災後のスタートアップとしての玄人継続状況について調査を行った。特に、福島での調査で被災地に首都圏から移動してきた起業家を改めて解明することができた。以上の結果は現在、学会誌に投稿する準備を進めている。 研究期間全体を通じて被災地の企業に広くインタビュー、アンケートを行うことで被災地のスタートアップの特性を明らかにすることができ、特に震災後に活発化したクラウドファンディングについては先端的な結果を明らかにすることができた。同論文は学会賞や研究機関の奨励賞等、複数の賞を受賞し、先進的な内容と高く評価されている。 また、既存企業が震災後のネットワーク活動を活発化することで、自社製品へのシフトを明確にする一連の過程を解明し、その過程で震災後のスタートアップとの共創プロセスの解明を行った。 また、仙台市のスタートアップエコシステムの解明を通じて、新たなスタートアップ誕生と地域の支援体制の明確化といった内容を明らかにすることができた。このスタートアップとそのためのエコシステムの関係性等も学会発表を複数回行っている。 以上のように本研究においては震災後のスタートアップの解明と地域エコシステムの解明、熊本地震後の当該地の起業においても学会発表、学会誌論文等を通じて一定程度解明することができたものと考えている。
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