2017 Fiscal Year Research-status Report
the theoretical and positive studies in the effcts that high performance team medical care gives for organizational change management in hospital
Project/Area Number |
17K03929
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
松田 陽一 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (20346406)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 組織変革 / マネジメント / チーム医療 / 抵抗 / チーム作業 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究代表者の研究成果(科研費3回)を基に、第1に、本研究の目的に関する理論的な研究、予備調査、病院と企業に関する高成果チームの事例を収集した。具体的には、関連する文献・論文・実務書・新聞雑誌記事等を渉猟した。ここでの要点は、従来の研究をレビューすることによって、それらにおける研究の傾向や調査の不充分な点を抽出し、本研究の位置づけを明確にすることである。第2に、学会(日本経営学会、労務学会、物理学会)に参加し、また委員長、司会者、査読者、シンポジウム開催者等して自己研究成果を発信でき、他研究者と議論を深めることができた。また、些少ではあるが、外国からの研究問い合わせ、および台湾交通大学経営管理学院での授業を通じて、海外と研究を通じての交流を進めることができた。第3に、第1とも関連するが、効果的なアンケート、インタビュー、観察調査を可能にする測定次元と尺度や質問、察項目を開発することがある程度できた(具体的には、説明変数と被説明変数等を特定し、インディケータを開発すること)。ここでの要点は、調査対象ごとの測定について、研究目的に密接に関連し、他者の測定との関連を明確にしておくことである。とくにこれについては、プレインタビュー2者(企業が1社、チーム医療が1者)から主要な測定次元を抽出できた。なお、従来の研究成果を進展させ、病院の高成果チームの活用の実態について、実態把握を行う予定(プレ観察調査)であったが、諸事情によりできておらず、2018年の課題である。。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査にかかわる準備は80%程度できている。この不足分については、地元シンクタンクとの共同研究(2018年報告書作成・『観光振興における一考察』・154頁)と前科研費研究の成果まとめとしての文献発行用意(叢書として『(仮)組織変革の抵抗マネジメントに関する研究~その理論と実態』・2018年末に発刊予定)に思いのほか時間をとられている、およびとられたのが主要な理由である。ただし、これは、2018年度に、十分取り戻せる範囲内であり、当該研究の進展について、大きな遅れはないと考えている。
|
Strategy for Future Research Activity |
上記に記述しているとおり、予定に従って、2年目の研究である実証部に着手したいと考えている。準備(質問項目・測定次元の設定、プレテスト)はほぼできている。
|
Causes of Carryover |
図書が予想より安く購入できたこと、プレインタビューが近郊で安価でできたこと等が理由である。2018年度は、とくに調査を充実していくので、費用が必要かと考えられる。
|