2019 Fiscal Year Annual Research Report
the theoretical and positive studies in the effcts that high performance team medical care gives for organizational change management in hospital
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17K03929
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
松田 陽一 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (20346406)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | チーム医療 / 組織変革 / マネジメント / 抵抗 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究代表者等の①従来の成果(松田,2011;松田編,2014)、および②2017・18年に渉猟・収集(文献・学会等)した知見に基づいて、2017・18年度に行った③プレアンケート・インタビュー調査(質問項目の確定等のため)、④アンケート調査、および⑤④回答者を対象としたインタビュー調査を行った。2019年度は、この成果を整理し、まとめ、公刊を図った。とくに、回答対象の医療機関においては、チーム医療を意識したマネジメント行動が現場では非常に実践されていることが判明した。さらにHP(高成果)チーム医療の行動として、日々の確認行動、とくに特別に意識した行動のないこと、リーダー認識がクライアント状態によって明確であることなどが判明した。ただし、チーム医療が多様に理解・定義され、測定については、やや混乱する面もある。④については、2018年8月から10月にかけて西日本の約1500の病院を対象(宛先はすべて院長)に、郵送・返送回収によるアンケート調査を行った。この分析結果については、すでに回答者には報告書として郵送し、また岡山大学経済学会誌の2019年3月号に掲載した。ここでは、上記プレ調査で判明したことがある程度裏付けられたが、医療現場では、各チーム医療のミッションによって成果測定(判断)指標が異なり、それほど大きな差異がないことも示唆された。また、⑤の分析結果については、10月~2019年1月にかけて④の回答者でさらに強力を得られた院長・看護部長・事務局長(合計6院・8名)を対象にして、インタビュー調査を行うことが出来た。これについては、岡山大学経済学会誌の2019年9月号に掲載した。なお、上記の②④⑤も一部については、研究代表者の研究叢書(2019年3月刊行)に反映している。また、同様に、2020年3月に公刊した『組織変革のマネジメント第2版』中央経済社にも反映している。
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