2018 Fiscal Year Research-status Report
アジアにおける自動車サプライヤーの階層化・現地化に関する国際比較研究
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17K03930
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
山崎 修嗣 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (80239938)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 自動車サプライヤー / 自動車産業 / グローバル化 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は、次の課題に取り組んだ。第一は、次世代車開発の動向とサプライヤーへの影響である。第二は、中国の自動車サプライヤー・システムの変動である。第三は、グローバル化の中でのサプライヤーの区分である。第一の次世代車開発では、AIによる自動運転に、多くの企業が参入している。その多くは自動車以外からの参入である。中でも情報・通信関連は、大手の開発力を持つ有力企業である。そうした企業と自動車企業・自動車サプライヤーの連携等は、今後も動向を、注視していく必要があると言える。第二は、中国において低級の自動車から中級以上への展開の中で、サプライヤーの再編がおきていることである。それは、今までのサプライヤーの育成にとどまらず、有力サプライヤーからの調達を増やす場合もみうけられる。まだ調査の数が少ないので、2019年度は、全体的な傾向を把握することを目指したい。第三は、一次の部品メーカーを、次の三つに区分して比較を試みたい。一つ目はグローバル・メガサプライヤー、二つ目はグローバル・サプライヤー、三つ目は一国内サプライヤーの三つである。つまり開発力を持つレベルは、資本規模との相関関係を持つと考えてさしつかえないと考えられる。ただ規模が小さくとも開発力持つ場合もあるので留意したいと考える。そしてもうひとつの視点は、グローバル化の進展度である。経営の安定化を考える場合、重要な視点と考える。以上、2018年度の研究をふまえて2019年度の研究を行うが、今までのヒアリング調査に加えて、データを購入し分析する比率を高めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ヒアリング調査の時間が予定より取れなかったが、データ分析により、補えた。
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Strategy for Future Research Activity |
データ分析・ヒアリング調査によりサプライヤー・システムを包括的に把握することを目指す。
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Causes of Carryover |
2018年度に残額が生じた理由は、物品購入が予想より少なくてすんだためである。 使用計上として、最適のデータを2019年度に購入する予定である。
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