2019 Fiscal Year Research-status Report
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17K03945
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
鳥取部 真己 北九州市立大学, 大学院マネジメント研究科, 教授 (80454396)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 人的資源管理 / 仕事経験 / 創造性 / 人材育成 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度は、前年度に行った技術者の仕事経験の「タテ」・「ヨコ」といった客観的整理軸と「一皮むける経験」といった主観的整理軸に対して、既実施のアンケート調査に基づくキャリア情報とのすり合わせに取り組み、研究業績化の準備を進めた。また、年度末に向けて、キャリアの多様性にまつわるインタビュー調査の検討と申し込みを進めた。 また、前年度に行った、「技術者の創造的な能力」に着目した投稿論文のリバイズをおこなった。掲載不可となった要因を解決すべく取り組んだが、能力要素の先行研究との接続などの点において、再投稿可能なレベルに十分な内容まで改稿が進んだと自己評価できず、その点などを3月に複数予定していた勉強会や連携研究者とのミーティングなどで解決することを予定していた。 しかしながら、新型コロナウィルスによる感染症が中国で深刻化し、国内でも拡大の可能性をみせはじめた2月以降、調査・研究活動の予定が次々と自粛等により中止となり、2月・3月に予定していた調査活動や研究活動の多くが実施できなくなってしまった。 また、3月以降は、所属組織における感染防止対策の検討・実施や、定例行事類の延期・見直し、次年度の時間割・学年歴の組み換え検討、遠隔講義実施に向けた準備等に忙殺されるなかで、研究時間が取れない状態に陥った。これらの要因により、今年度に行った研究活動を研究業績にすることができない状態に陥ってしまった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
所属組織内での業務輻輳のなかで、年度末に向けて研究活動の準備を進めていたところに、新型コロナウィルス感染症の感染拡大に伴う移動・接触の自粛や禁止によって、予定していた調査や勉強会・研究会などが中止せざるを得なくなり、さらには組織内における感染防止対策や学年歴の組替、遠隔講義の準備などに忙殺されたことで、研究活動が完全に停滞してしまったことから、このように判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
現状では、新型コロナウィルス感染症の感染拡大への対策や、再拡大時の対応準備などに追われているが、これらの準備が一定程度進むことで、夏季頃からは研究時間の捻出が少しずつ可能になると考えられる。まずは、整備を進めている遠隔講義環境を転用しつつ、必要な部分は追加での整備を行い、可能な部分についてリモートでの研究交流を進めながら、これまで進めた研究内容の研究業績化に向けた活動を行いたい。 また、年度後半からは所属組織内外における移動や勉強会などの禁止や自粛も徐々に解除・緩和されるものと思われることから、これまでの研究準備に立脚しつつ、旅費などを活用して在首都圏の連携協力者の協力やアドバイスを適宜得ながら研究内容の業績化を進めたい。そしてこの研究業績化をひとつのテコにして、本研究にまつわる調査に理解や関心があるリサーチサイトの獲得を進めていきたい。
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Causes of Carryover |
令和元年度の2月期・3月期に予定していた、勉強会・研究ミーティング・調査活動のほとんどが、新型コロナウィルス感染症の感染拡大にともなう自粛などにより中止になってしまったことが大きな要因である。 しかしながら、このような事態は、2月・3月に研究活動を集中せざるを得ない状況のなかで生じたのも事実であり、現状、新型コロナウィルス感染症等の感染症対策に向けた対応に忙殺されるなかで、なかなかよい解決に向けたアイデアが生まれないものの、研究活動を年度内で分散させる努力を行うことで、令和元年度に行う予定であった既獲得データに基づく研究業績化を進めたい。
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