2018 Fiscal Year Research-status Report
韓国自動車部品企業のグローバル生産戦略とGSSの変貌―日韓比較を通じた理論探索―
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17K03976
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
具 承桓 京都産業大学, 経営学部, 教授 (20367949)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
銭 佑錫 中京大学, 経営学部, 教授 (00329658)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 中国 / 電気自動車 / EV / グローバルサプライチェーン / 取引関係 / 技術普及 / 複合多層的サプライヤーシステム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は, 市場・技術変化と顧客企業のグローバル生産ネットワーク(GPN)のリデザインプロセスの中,韓国自動車部品企業のグローバル生産展開プロセスと要因, 特定地域のサプライヤーシステムに与える影響(サプライチェーンのリデザイン, 取引構造,分業と競争関係等)とメカニズム,ダイナミズム(地域とOEM間)を明らかにすることである。 自動車産業を取り巻く目覚しい技術環境の変化と米中貿易紛争,中国経済の変貌の中,OEMの製品戦略と地域戦略がドラスティックに変化している。こうした状況を受け,次のような活動を行った。 第1に,現地調査のアポイントメントがうまく取れず,韓国部品サプライヤーを中心とした調査を行った。第2に,積極的に研究成果の発表と発信した。電気自動車(EV)に関する研究実績の社会発信と,韓国自動車部品サプライヤーの成長要因と国際化の特徴に関して,国際ビジネス研究学会で発表した。韓国サプライヤーの国際化は,先進国の自動車部品サプライヤーの国際化とは異なる。生き残るための国際化とイノベーション革新があることを示した。また,部品供給経路とパターンに影響するモジュール生産方式における日本と韓国の代表的OEMの経路の違いとその原因に関する共同研究を進めており,2019年度国際学会での発表を申し込んだ。第3に,日本の自動車サプライヤーのガバナンス構造と特徴を中心としたデータベースの構築を行った。ガバナンス構造と海外戦略の類型との関係などについて明らかにするためである。ASEAN地域を中心にGSCMの実態とロジックについて,調査データやマクロデータを中心に分析を進めている状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
グローバル生産ネットワーク(GPN)のリデザインの理論的な検討は概ね順調に進んでいる。韓国部品企業の海外生産戦略と成長に関しては,すでにその成果を発表しており,追加調査も順調に行っている。定量分析のためのデータの入手,コーディング,データベースの構築は概ね順調に進めているが,いくつかの変数となるデータの不足をどのように補うかについて対策を検討する最中である。そのため,まだ分析までは至っていない状況にあり,一部定量分析の研究計画の修正も考慮している。 一方,中国経済・景気の減速といったマクロ環境の変化が企業の収益性や稼働率の低下をもたらしており,中国地域に対する現地調査が遅れている。しかし,2019年度は調査が出来る環境になりつつあることが予想されるため,夏には実施する方向にある。そして,マクロ経済環境の変化と技術環境の変化により,OEMやサプライヤーの戦略の転換期にあることにより,一部の研究計画に集積を加えている。というのもCASE時代であり,EV戦略をめぐる連携と競争が激しくなっているため,既存のサプライチェーンの見直しや新しい技術イノベーションがより重視されることになり,研究内容にもそれらを反映する必要があると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度には,一定の研究成果を発表しつつ,中国や韓国,ASEAN地域における日系および韓国系サプライヤーの調査を実施する予定である。また,データベースの構築と分析に取り掛かる。特にテキストマインディング分析とその結果の含意について分析を試みる。最終的に,1つの論文として纏めることを目指す。
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Causes of Carryover |
ヨーロッパで開催される国際学会に発表を申し込んでいるため,セクション発表が採択されれば,発表出張旅費として充当する必要があったためである。
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