2019 Fiscal Year Annual Research Report
Manufacturing (production) system innovation through fusion with ICT (information and communication technology)
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17K03979
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
今田 治 立命館大学, 経営学部, 授業担当講師 (50232608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳田 昭雄 立命館大学, 経営学部, 教授 (60330015)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 生産システム / プラットフォーム / コア技術 / デジタライゼーション |
Outline of Annual Research Achievements |
研究調査活動として、国内調査(自動車メーカー・自動車部品企業,ドイツ系企業2社),海外調査(中国、ドイツ、ポーランド)、ドイツ大学とのシンポジウム、専門家との研究会を行った。そこから企業、大学・研究機関、産業支援組織、公的機関などが具体的にどのような取組・連携構築を展開し、その過程でどのような課題を発見し、克服しようといるのか把握できた。具体的に次の点について多くの知見を得ることができた。 ①生産プロセスの「見える」化、プロセス間連携強化(オムロン、DMG社)、②需要対応型の生産システム改革(Bender社)、③コア技術の垂直展開(Rittal社、Schneider社)、④産業用IoTプラットフォームによる包括的なアプローチ(日立、Siemens社、Volkswagen社)、⑤部門間・工場間・サプライヤ間の連携、⑥地域内中核企業と関連諸機関(貿易投資公社、商工会議所、大学研究機関など)との協同。さらに、自動車企業(主にトヨタ、Volkswagen社)調査によって次の点が明らかになった。今日は「100年に一度の大変革時代」、大きな転換期であり、自動車は、大規模なIoTシステムの一部、IoT端末の一つという位置付けがなされ、通信機能とそれを活用した新たなサービス、事業モデルが展開され始めている。 この成果にたって、研究をさらにすすめることによって、次の点が明らかにされる。 ①バリューチェーン(市場調査、製品設計、製造、販売、保守)の中で、製品データや製造プロセスデータの解析を通じて付加価値を得る新たな製造モデル。②日本の高度なものづくり力とデジタライゼーションによる付加価値の高いビジネスモデルとの結びつき。
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