2021 Fiscal Year Annual Research Report
Experimental analysis on starting business relationships in marketing channels
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17K04005
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
久保 知一 中央大学, 商学部, 教授 (40376843)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
崔 容熏 同志社大学, 商学部, 教授 (70315836)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 流通チャネル / マーケティング・ミックス / 質的比較分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度では、流通チャネル構築に関する古典的理論の1つであるチャネル構造選択論の検討から開始し、企業が取引を開始した後に形成するチャネル構造のバリエーションに関する実証研究を行った。Copeland (1923) による古典的研究から始まるチャネル構造選択論は、製品分類によってチャネル構造が異なってくることを示したものであるが、実証研究は少ない。また、マーケティング研究に目を向けると、チャネル構造をその要素とするマーケティング・ミックスがチャネル構造に合わせて4Pの組み合わせが変わるという主張はあるものの、それらの4Pがどのように組み合わされているのかという問題は実証研究が行われてこなかった。多くの実証研究で用いられている回帰分析では、変数の交互効果は扱うことができるが、質的な組み合わせを分析できないことがその理由であった。そこで最終年度では、チャネル構造を含むマーケティング・ミックスへと議論を拡張し、4つのPがどのように組み合わされているのかというリサーチ・クエスチョンについて、伝統的な議論に基づいた仮説を設定し、日本の消費財メーカー167社から収集した質問票データを用いて、質的比較分析 (QCA) による分析を行った。結果変数として,(1)ターゲットの価格弾力性の高低,(2)製品分類(買回品/最寄品),(3)トップ・シェアか否かの3つを設定し,それらを実現するマーケティング・ミックスについて仮説を提唱し、整合的なマーケティング・ミックスの組み合わせ方が異なっていることを示すことができた。
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Research Products
(1 results)