2017 Fiscal Year Research-status Report
Global Marketing of Automotive Industry in Emerging Coutries
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17K04015
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Research Institution | Graduate Institute for Entrepreneurial Studies |
Principal Investigator |
富山 栄子 事業創造大学院大学, 事業創造研究科, 教授 (40449426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩地 洋 京都大学, 経済学研究科, 教授 (60215944)
李 在鎬 広島市立大学, 国際学部, 教授 (40342133)
崔 裕眞 立命館大学, テクノロジー・マネジメント研究科, 教授 (20589725)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 中古車 / リサイクル / 自動車産業 / 自動車部品・設備メーカー / 新興国 / ディストリビューター / ディーラー / 静脈産業 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.自動車部品・設備メーカーの新興国における成長戦略を調べるため、ヒロテックの本社および本社工場を実地調査した。同社は、特に、主力事業のドアやスタンピング金型には大きな問題がないが、マフラー事業などの製造において、調整が必要と同社は認識していることが分かった。 2.静脈産業の企業の国際化を調べるため、会宝産業の本社工場を実地調査した。 3.アイスランドとノルウェーの日系自動車メーカーのディストリビューター及びディーラーを訪問調査した。ノルウェーの新車市場において、近年急速なグリーンシフト(EV、PHVの普及など)が行われており初期においては、VWなど欧州メーカー、日産によって牽引されてきたが、近年においては、テスラ以外、韓国の現代・起亜自動車もEVを強化しており、中国メーカーの参入も予定されている。これらの新興国の自動車メーカーは、グリーンシフトを節目に、従来のブランドイメージからの脱却を狙っていると見受けられた。 4.中国・北京でカーシェアリングを進めている企業を訪問調査し,そのシステムを取材した。アラブ首長国連邦を訪問し,日本から送られてくる中古車および中古部品のオークション,流通、トヨタ自動車の現地のディストリビューターおよびディーラーを訪問調査した。イタリアでは、小規模のディーラーの経営を調査し,ディーラーの生き残り策を検討した。韓国・ソウルにて日系の部品メーカーを調査した。フィジー共和国のスバとナンディにて,自動車解体工場6箇所,廃車放置場2箇所張を取材し,放置車両(廃車ガラ)問題が同国の環境に影響を与えるほど深刻な問題になっていることを調査した。 5.こうした取材調査の成果は,多国籍企業研究会,産業学会、国際ビジネス学会、アジア経営学会全国大会,経営史学会全国大会,GERPISA、ICMP、英国経営史学会(ABH)の年次大会等での研究報告に結びついている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1.自動車メーカー、ディストリビューター、ディーラー、自動車部品メーカー、自動車リサイクル業者などの研究取材を行い、研究データや研究資料を収集することができた。
2.これらの調査結果は、多国籍企業研究会,産業学会、国際ビジネス学会、アジア経営学会全国大会,経営史学会全国大会,GERPISA(フランス)、ICMP、英国経営史学会(スコットランド)の年次大会等での研究報告学会発表に結びついている。
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Strategy for Future Research Activity |
1.昨年に引き続き、自動車メーカー、自動車部品メーカー、ディーラー、中古車販売会社、中古車オークシヨン会社、中古車輸出企業、自動車リサイクル企業へのグローバル展開および自動車流通の国際比較に関する調査を行う。今年度はブラジル,アルゼンチン,フィンランド,アイルランド,中国および日本の現地調査を行う。
2.技術経営の視点から京セラの事業ポルトフォリオにおける今後の自動車産業との関わりそのものと新たな展開についての研究を進める。
3.研究成果は、GERPISA(ブラジル)をはじめとする国際学会等で発表していく。
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Causes of Carryover |
ブラジルや日本で2018年に開催されるGERPISAをはじめとする国際学会の旅費や参加費と学術調査(アルゼンチン、アラブ首長国連邦、中国等)に研究費が必要になるため
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