2021 Fiscal Year Research-status Report
ソーシャルメディア時代の購買意思決定に関する実証研究
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17K04019
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
岸谷 和広 関西大学, 商学部, 教授 (40330170)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | カスタマージャーニー / 帰属理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、今まで検討してきた協調性原理を用いた仮説構築に加えて、Liberman et al.(2001)らの代替的仮説に関する帰属機能の研究知見を消費者自身のソーシャルメディアの投稿に対する推論や解釈の多様性に適用し具体的な仮説を検討した。仮説を精緻にするために、今まで感染拡大のために控えていたプレテストを行った。具体的には、ソーシャルメディアのプラットフォームとしてFacebook, Twitter, Youtube, Instagram, Tick-Tokそれぞれのプラットフォームを頻繁に利用するユーザーを対象とした。以下の製品カテゴリー(食品、家電、アパレル、化粧品、家具、エンターテイメント)に関する投稿者の属性と、投稿に対する信頼度、その投稿に対する推論(PR,本心の推奨等)をリッカート尺度や自由解答を用いて分析した。自由回答は、コーディング作業を行い、カテゴリー化と数値化を行なった。結果は、アパレル、化粧品カテゴリーの投稿は他のカテゴリーに比べて投稿の信頼性が低い。プラットフォームに関しては、FacebookとTwitterの信頼性が低く、Youtube, Instagram, Tick-Tokの信頼性が高い。アパレル、化粧品というカテゴリーは品質に関して主観的な要素をはらむことと、ファッション性に富むことでSNSに露出しやすいことが信頼性を低めていると考えることができる。同時に、FacebookやTwitterは、プラットフォームの特性が製品紹介に適合的でないことから信頼性が低いと考えることができる。Tick-Tokに関しては、利用頻度の高いユーザーをリクルートすることが難しく少ないサンプルとなったので、結果の解釈は、限定的である。この結果を受けて本調査の製品カテゴリーとプラットフォームの選択を行うこととする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今年度の後半にコロナ感染の拡大が収まることで、消費者の心理が比較的にノーマルな状態であると判断することができ、プレテストを実施することができた。しかし、研究会やコンファレンスはオンラインによって行われつつあるが、研究上有益な情報を得られるほどではない。よって研究課題の進捗状況としては遅れているの区分に該当する。さらなる研究期間の再延期の機会が設けられたので、次年度には残された課題、本調査と論文作成を実施していく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
「7. 現在までの進捗状況」にあるように、本調査を実施し、その結果を踏まえた上で、論文執筆を行い、専門雑誌に投稿を行っていく。
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Causes of Carryover |
プレテストを行うことで、その他の外部委託費が支出できたが、本調査が実施できておらず、その他や人件費などの支出がなされていない。また、コロナ感染による対外活動自粛の結果、研究会や海外学会へ参加しておらず、旅費が支出されていない。これらが原因で次年度使用額が生じた。今年度は、本調査にかかる外部委託費や、英語論文作成のための英文校閲にかかる人件費、研究会参加の国内旅費の使用を予定している。
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