2019 Fiscal Year Annual Research Report
Japan's Intertemporal Elastisity of Substitution of Consumption
Project/Area Number |
17K04021
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
布施 匡章 近畿大学, 経営学部, 教授 (30708053)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 異時点間の代替弾力性 / イノベーション / サービスデザイン |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)イノベーションによる日本経済の活性化を目指すには、家計の消費行動を分析する必要がある。日本のマクロデータを用いた、消費の異時点換の大体弾力性の推定を行い、投稿論文としてまとめた。その内容は、消費データを安定成長期であったバブル以前(1973年12月から1991年2月)と経済成長が鈍化した91年3月以降に分け、それぞれのIESを推定することで、マクロの景気が個人の消費行動にどの程度影響を与えているのかを確認した。その結果、バブル以降のIESは、失業率の高まりや年金不安等の不確実性が増した場合におこる待ちオプションによる貯蓄性向の高まりの議論と整合的であることが確認された。 (2)企業におけるイノベーションにつながる取り組みとして、サービスデザインを用いた新規事業の作成方法を、ワークショップ形式で実験した。自分と向き合うことで、自分を顧客とした、顧客を巻き込む新たなサービスのコンセプトとデザインアイデアを出す方法を提案した。また、受講者のスキルやファシリテータの力量の影響を少なくすることを目的としたサービスデザイン初学者向けのアイデア創出アプローチについて考察した。 (3)人口減少社会におけるイノベーションにつながる政策について、データ活用と働き方改革ができている企業とそうでない企業について、企業アンケートのパネルデータを用いて分析した。結果、データ活用の体制や方針のみがデータ活用を進展させ、成果につながるという推定結果となった。つまり、国内企業のデータ活用を進展させるには、全社的なデータ活用の方針を定め、データを共有できる体制づくりという、データ活用の社内標準化が急務である。よって政府は国内企業に対してデータ活用と共有の方針と体制を定めさせることが、民間部門のデジタル化に貢献すると考える。
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Research Products
(4 results)