2022 Fiscal Year Annual Research Report
Study on Organizational Capital and Corporate Performance using Organizational Psychology
Project/Area Number |
17K04061
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
細海 昌一郎 東京都立大学, 経営学研究科, 教授 (80287953)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 知的資本 / 組織資本 / 組織心理学 / 企業業績 / コストの下方硬直性 / 株主資本コスト / 販管費のマネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、本研究テーマである「組織心理学を応用した組織資本と企業業績に関する研究」についてこれまで行ってきた研究について、リサーチペーパーや論文にまとめるための作業を行った。これらの内容については、最終的な研究成果報告書に記載する予定である。 また、本研究課題とは直接的な関係はないが、コストの下方硬直性が株主資本コストに与える影響について検証を行った。 その結果,営業費用の下方硬直性と販管費の下方硬直性は株主資本コストに負の影響を与えることが明らかになった。また,営業費用の下方硬直性はEBITDAと正の関係があるが,販管費の下方硬直性はROEと負の関係があることが判明した。さらに,営業費用と販管費の下方硬直性はWACCとは関係ないことが確認された。本研究の貢献としては,まず,コストの下方硬直性は株主資本コストに負の影響を及ぼすことを明らかにした点である。次に,営業費用と販管費に分けてコストの下方硬直性が企業業績に与える影響を検討したところ、販管費のマネジメントの重要性が示唆された点である。 学会活動については、アジア太平洋管理会計学会(APMAA)のAPMAA2022 Annual Conferenceにおいて、タイのDhurakij Pundit University (DPU)主催によるオンライン国際学会に出席し、Moderatorを担当した。 国内の学会では、日本管理会計学会全国大会において本学研究科の共同研究者とともに研究発表を行った。
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Research Products
(2 results)