2019 Fiscal Year Research-status Report
A Comparative Accounting History Study on the Netherlands and British East India Company
Project/Area Number |
17K04080
|
Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
橋本 武久 京都産業大学, 経営学部, 教授 (00290601)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 常男 国士舘大学, 経営学部, 教授 (60093522)
杉田 武志 大阪経済大学, 情報社会学部, 教授 (80509117)
野澤 丈二 帝京大学, 経済学部, 准教授 (90742966)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 会計史 / オランダ東インド会社 / イギリス東インド会社 / 簿記 / 会計学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,ここまで2年間の研究成果を公表することを第一の目標として活動を行った。そこで,令和元年8月には,本研究領域において第一人者と目されるC. Camffermanアムステルダム自由大学教授を招聘し,次の2回の国際研究集会を実施した。① 2019 年8 月18 日(日) 京都産業大学むすびわざ館において,Study on business management and accounting system of 17th century Dutch East India Company Nagasaki Branchをテーマとして,研究代表者・研究分担者を含む4名が報告を行った。② 2019年8月22日(木)京都産業大学むすびわざ館において,International research meeting Contemporary significance of Accounting History Research:Special Lecturesと題して,Camfferman教授が基調講演を行い,関連報告も含めて討論会を実施した。その他,関連するものとして,2019年8月20日(火)京都大学徳賀芳弘教授の研究会においてCamfferman教授が会計史関連の講演会を行い,討論会を実施した。なお,この他に研究分担者野澤は,経営史学会関東部会「オランダ東インド会社とフードシステム」(2019年7月13日)において,「歴史研究におけるフードシステム」と題する発表を行った。また,研究代表者橋本は,橋本武久(2019)「18世紀オランダ簿記書における帳簿組織と資本勘定」『會計』第196巻第5号,15-25頁を公表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は,最終年度にあたることから,これまでの研究成果について,研究代表者・研究分担者が国際研究集会を実施し研究成果を報告することとした。また,本集会には,海外から第一線の研究者を招聘して,被招聘者や外部の参加者たちとともに活発な議論を行うことにより,専門的見地からの多くの貴重なアドバイスを得ることができた。しかし,同時に,新たな追加的な研究上の課題も明らかになったことから,本研究の成果をより精緻化した上で学術論文として公表,或いは学会発表を行うためには,さらなる調査と検討に想定以上の時間が必要と判断したため,進捗状況としては「やや遅れている」とし,1年間の研究期間の延長を申請の上,承認を得た。
|
Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究成果をまとめた研究報告論文の執筆を第一の目的とする。最終年度となる次年度においては,研究代表者・研究分担者がそれぞれの領域で研究成果を公表するとともに,研究代表者はこれらを総括し公表する準備を行っている。そしてその成果の適性,正当性を外部の視点からチェックをするため,昨年8月に招聘した海外の研究者との再度の検討会を企画している。また,研究成果の一部は英文化し,海外ジャーナルへの投稿の準備を進める。
|
Causes of Carryover |
これまで,申請した研究期間内において研究を完了することを目指し,詳細に計画を立て実行してきた。しかし,最終年度に本研究の成果報告の一環として海外から研究者を招聘して国際的研究集会を開催し研究発表を行い討議した結果,研究全体を集約し本研究の成果をより精緻化した上で学術論文として公表,或いは学会発表を行うためには,さらなる調査と検討に想定以上の時間が必要と判断したため,期間を延長し,そのための研究費を繰り越し使用することとした。また,研究分担者においても同様の理由により研究費の一部を繰り越すとともに,本年度中に発生した新型コロナウイルスの感染拡大の影響で,一部,研究計画を変更せざるを得なくなったため研究費の繰り越しが発生した。
|
Research Products
(4 results)