2020 Fiscal Year Research-status Report
Representation of Collective Memories in the Manhattan Project National Historical Park
Project/Area Number |
17K04099
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
桝本 智子 関西大学, 外国語学部, 教授 (00337750)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 原爆 / マンハッタン計画 / 国立歴史記念公園 / 集合的記憶 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度に開催予定であったヒロシマ・ナガサキ原爆展が中止となり、また、ロスアラモス歴史協会の新しい会長へのインタビューも中止となった。 国内外ともにフィールド調査を実施することができず、文献調査を中心に進めた。 国立公園を管轄する内務省の長官に初めてネィティブアメリカンのハランド氏が就任したことから国立公園に対する方針も変化するのではないかと思われる。前政権の下では、国立公園の予算削減に伴い、マンハッタン計画国立歴史公園も開園はしたものの、その後の新しい方針が表示されないままであった。ハランド氏はニューメキシコ州出身であり、また、ウラン採掘場所であるラグナペブロ出身であることから、今後の国立公園の展示の仕方にも影響があるのではないかと考えられる。長崎の平和資料館では核兵器の被害者としてネィティブアメリカンが挙げられいる。グローバル化を考慮した時に、マンハッタン計画国立歴史公園がどのように核被害についても展示していくのか、その方向性が変わる可能性がある。どの程度の影響力があるのかを今後検証していく必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
世界的なパンデミックにより、当初予定していた国内外でのフィールド調査の実施ができなかった。また、記念行事や展示自体が中止となったことが研究の遅れとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
マンハッタン計画国立公園歴史公園設立に貢献をしたAtomic Heritage Foundationのウエブサイト運営を引き継いでいるNational Museum of Nuclear Science & HistoryのサイトにあるMP国立歴史公園に関連する記事を分析していく。また、Atomic Heritage Foundationは会長であるKelly氏が日本訪問をしたことで、マンハッタン計画に携わった人々のインタビューだけでなく、被爆者へのインタビューも初めて実施している。これは大きな変化であり、今後の方針についても詳しく聞き取り調査を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナウィルス感染により国内外の移動ができず、フィールド調査を実施することができなかったため。
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Research Products
(1 results)