2021 Fiscal Year Annual Research Report
Representation of Collective Memories in the Manhattan Project National Historical Park
Project/Area Number |
17K04099
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
桝本 智子 関西大学, 外国語学部, 教授 (00337750)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 原爆 / マンハッタン計画 / 国立歴史記念公園 / 集合的記憶 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に実施予定をしていた海外現地でのフィールドワークやヒロシマ・ナガサキ展の企画や来場者へのインタビュー調査は、パンデミックの影響で中止となった。原爆の記念式典も縮小傾向となり、国内での調査もすべて取りやめになった状態が最終年度まで続いた。その間、文献調査と広島平和記念資料館、ロスアラモス歴史協会、ブラッドベリー科学博物館、核実験博物館のホームページより、展示物の変化やリモートで実施しているイベントなどを調査した。アメリカでは特に2020年度には中止となったイベントが多かったが、その後はリモートへの切り替えで積極的に式典や来場形式に代わる展示の仕方が増えてきたことがわかった。リモートという特質を生かしたイベントも次第に増え、特に核実験博物館は今まで以上に被爆者の証言や対話形式でのイベントを実施している。今後はこのような展示の方式が増えることが予測される。実際に現地を訪ねることで得られる集合的記憶と身近に得る情報からも集合的記憶が形成されていくことがわかった。
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