2018 Fiscal Year Research-status Report
Study on the identification of the optimum timing and the development of selection method and evaluation standard for the recruitment of new graduates
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17K04133
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松尾 寛子 京都大学, 学生総合支援センター, 特定准教授 (10760374)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太郎丸 博 京都大学, 文学研究科, 教授 (60273570)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 大卒新卒採用 / 就職活動期間 / 採用選考 / 人的資本 / 日本型雇用慣行 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、大卒新卒採用・就職活動の最適な時期と期間、採用選考手法と評価基準の妥当性について新たな知見を提供することを目的としている。2018年度においては、就職活動を終えた大学生を対象に実施した「就職活動と大学生活にかんするアンケート調査」の回答を統計的に分析し、就職活動を終えた大学生が考える「妥当な就職活動期間」を明らかにした。「就職活動と大学生活にかんするアンケート調査」被験者は2016年度に就職活動を行い、2017年4月に入社する者であるが、この時、政府、企業、大学による話し合いで、採用広報活動は3月から、採用選考活動は6月から始まっていた。このスケジュールに従うと、学生の就職活動は4ヶ月以上かかることになるが、アンケート調査からは、学生は4ヶ月未満の就職活動を希望していることが分かり、学学生不在のスケジュール決定である可能性を指摘した。 また、この調査では大学生活の様々な要素(居住形態や友人関係、部活・サークル経験、アルバイト経験、大学生活の満足度など)についても回答を得ており、就職活動と大学生活の相互作用についても新たなデータを取得しつつ、2019年度も分析を続ける予定である。 一方で採用側である民間企業についても、2018年度に、民間企業・団体318社に採用活動についてのアンケートを実施した2019年度にはこの回答結果の統計的な分析を行うとともに、企業の採用責任者・担当者に個別インタビューを実施し、採用活動の時期と期間、選考方法や基準について分析する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
学生へのアンケート実施とその分析、企業へのアンケート実施という大きなタスクは順調に終了している。
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Strategy for Future Research Activity |
就職活動を終えた学生への調査については、他大学でも同様のインタビュー調査を実施し、当該年度に得た結果が特定の大学に固有のものなのか一般化できるかを検証する。またアンケートの追加調査として質的研究(インタビュー)も実施し、学生の就職活動の全体像を捉えることに注力したい。
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Causes of Carryover |
アンケート調査の実施と分析を調査会社や分析会社に依頼せずに実施したことにより次年度使用額が生じた。次年度実施の調査は当初計画よりも対象を広げ、インターネット上で行うことを予定しており、この調査の設計、実施、集計・分析に繰越分を充当させる予定である。
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Research Products
(1 results)