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2018 Fiscal Year Research-status Report

地方創生の場としての自然エネルギー村展開に関する社会学的研究

Research Project

Project/Area Number 17K04135
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

保坂 稔  長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(環境), 教授 (80448498)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords価値的保守 / 持続可能性 / バイオエネルギー村
Outline of Annual Research Achievements

ドイツ南部のバイオエネルギー村で、本研究が分析を進めている「価値的保守」といった理念がどの程度普及しているか把握するため、バーデン・ヴュルテンベルク州3村10人、バイエルン州3村8人の計18人(村長やプロジェクトリーダーを含む)に対しインタビュー調査を実施した。
これまでの知見を踏まえ、インタビューを実施した結果、「価値的保守」といった視点が有効であるケースが多く見られた。これまでよりも、都市部より遠隔地の農村部でインタビューを実施したこともあり、キリスト教への信仰が強い地域であるケースも見られた。具体的には、教会へ通う頻度が高いバイオエネルギープロジェクト関係者が存在する村を見出すことができた。加えて、教会自体がバイオエネルギープロジェクトを推進している例もみられた。
また、村でのサークル活動が非常に盛んである地域を訪問することができ、地域創成に関する知見を得ることができた。具体的には、村でのサークル活動が村民の信頼感を醸成し、バイオエネルギープロジェクト推進に大きく貢献していることが示唆された。
本研究ではまた、大学におけるエネルギー関係のカリキュラムを分析するため、バイエルン州にある大学の関係者(教員2名、院生1名、卒業生2名)に対しインタビュー調査を実施した。カリキュラムについては理系の科目だけではなく文系の科目も重視していること、インターンシップについてはドイツの大学システムの中で実施していることが明らかになった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

ドイツ南部の州6村のバイオエネルギー村で、村長を含め合計18人にインタビューを実施した(バーデン・ヴュルテンベルク州3村10人、バイエルン州3村8人)。また、キリスト教の牧師や森の幼稚園関係者に、環境意識と「価値的保守」の関係についてもインタビューを実施することができた。さらに、バイエルン州の大学で、再生可能エネルギーに関するカリキュラムについても調査することができた。

Strategy for Future Research Activity

ドイツ南部の州であるバーデン・ヴュルテンベルク州及びバイエルン州でのバイオエネルギー村に関しては、キリスト教やサークル団体の影響力についてインタビューすることができた。しかし、この影響力が南部に独特かどうか不明であることから、比較対象として北部の州におけるバイオエネルギー村でインタビュー調査を実施する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2018

All Journal Article (1 results) (of which Open Access: 1 results)

  • [Journal Article] ドイツバイオエネルギー村の特色に関する検討―日本のバイオマスタウン構想との比較から―2018

    • Author(s)
      保坂稔
    • Journal Title

      総合環境研究

      Volume: 21(1) Pages: 22-30

    • Open Access

URL: 

Published: 2019-12-27  

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