2020 Fiscal Year Research-status Report
医療専門職の「組織化された自律」の構造と変容の社会学的研究
| Project/Area Number |
17K04137
|
|---|
| Research Institution | Kumamoto University |
|---|
Principal Investigator |
中川 輝彦 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (10440885)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 朋弘 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (90295288)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
| Keywords | 専門職 / 自律 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
日本を含む「先進国」社会における医療専門職（medical profession）の「組織化された自律（organized autonomy）」の変容についての研究を継続している。2020年度の研究概要は、以下の通りである。①引き続きEBM（evidence-based medicine）論について研究を進めた。特に医療をめぐる政治における「エビデンス」の扱いについて調査した。こちらは2021年度も継続して調査を進める予定である。②引き続き専門職についての理論的研究を進め、「不確実性」に焦点をあわせた成果を日本社会学会大会で報告した。こちらは、2021年度、これまでの理論的研究の成果とあわせて論文として公刊予定である。③分担研究者と共に本研究の倫理学的観点からの含意について検討した。こちらも、2021年度中に成果を公刊予定である。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
「コロナ禍」の影響で、研究会の中止、公刊予定の図書の公刊が遅れるなど、若干の遅延が見られる。そのため2020年度終了予定を1年間延長した。
|
| Strategy for Future Research Activity |
今年度は、研究成果の公刊に注力する予定である。既に脱稿済みの原稿もあり、昨年度の遅れは挽回できると思われる。
|
| Causes of Carryover |
コロナ禍のため、遠隔地での学会・研究会が中止またはweb開催となったため。
|
