2020 Fiscal Year Research-status Report
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17K04140
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
菊地 夏野 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 准教授 (00381898)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ジェンダー / 社会運動 / セクシュアリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は海外調査を行う予定だったが、コロナ禍で不可能となったため、文献調査を中心とした。特に近年英語圏で進展しているクィア・スタディーズとマルクス主義理論の接合について文献調査を行った。その中で特にフェミニズムがどのように位置付けられているか考察した。 次に、世界的な女性運動とフェミニズム理論の関係性を調べた。現在、コロナ禍においても世界的に女性運動が盛り上がっている。それは各国を右派ポピュリズムが襲い、女性への暴力につながる政治が蔓延しているためであるということがわかった。そのような現実に対してフェミニズム理論がどのように対応しているか探った。その結果、フェミニズム研究においてもそのような現実に対する認識が一様ではなく、対応にばらつきがあることがわかった。そのなかでも特に認識を高めている研究潮流に着目し、文献を詳細に検討した。この潮流は分野も複数からなり多様なアプローチが採られてている。とりわけ代表的な研究者の著作に注目し、その日本語訳の出版に協力した。 その結果、日本国内でも大きな反響を呼んでいる。特に若い世代において高い関心を呼ぶことができ、それをきっかけとしてフェミニズム理論の理解を深めることを次なる課題と考えている。様々な媒体への寄稿、様々な場での講演等の研究発表を行うことができた。来年度に引き続き蓄積していこうと予定している。最終的には何らかの形で出版を行いたいと予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
遅れている理由はコロナ禍のため海外調査が不可能となったことによる。また国内調査についても障壁が上がり、十分な条件下で実施できない。
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Strategy for Future Research Activity |
まず海外調査が可能になった段階で諸条件が許せば調査を行いたい。それまでは文献調査及び国内調査を可能な限り続ける。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で海外調査が行えなかったため。次年度、条件によって再度実施を追求したい。
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