2019 Fiscal Year Research-status Report
The task of visual sociology and its improvement in the globalization era; A study of common knowledge via visual archive.
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17K04143
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
石田 佐恵子 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (70212884)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | アーカイブ / 映像社会学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、グローバル化時代における日本の映像社会学の本格的な構想と分野としての確立とを目指して、総合的な見地から公的映像アーカイブ群の公開を模索し、同時に、学術的な方法論の精緻化と国際的な研究成果発信を目的に企画立案されるものである。本研究計画は、研究目的(i~iv)に対応した次の5つのステップで構成し、各年度において順次推進する。I. 国内外における映像アーカイブズの基礎的資料収集と調査、II. 映像アーカイブズの構築完成と公開、III. 映像社会学の個別主題確定と方法論の探求、IV.シンポジウムの開催と公的映像アーカイブズへの提言、V. 研究成果の公開と社会的共有、である。 2019年度の研究においては、引き続き、上記のI. ~III. を実施した。 I. 国内外における映像アーカイブズの基礎的資料収集と調査。(1)既存の映像アーカイブズの検証。(3)海外映像データベースでの調査と資料閲覧。海外映像アーカイブ資料について、WEB閲覧可能な資料について補完作業を行った。 II. 映像アーカイブズの構築完成と公開 (1)映像データベースのデジタル化作業。I. の作業と並行して、引き続き、既にアナログデータとして収集済みの映像資料について、デジタル化とデータベース入力を行った。(2)2019年度分の映像アーカイブズの構築を行った。 Ⅲ.映像社会学の個別主題確定と方法論の探求。(1)個別研究主題における映像資料の研究価値の確定。社会学の個別主題として「都市写真アーカイブ」という主題群を設定し、新たな研究課題の発見と展開に努めた。(2)映像社会学における方法論の探求。映像資料を扱う研究手法の利点や意義、問題点や課題を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
特に問題なく研究を推進できた。
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Strategy for Future Research Activity |
2017年度は、諸般の事情により研究がやや遅れ気味であった。2018年度は当初の計画通り研究を遂行できた。2019年度も継続して以下の作業を行った。I. 国内外における映像アーカイブズの基礎的資料収集と調査(継続)、 II. 映像アーカイブズの構築完成と公開(継続) 、III. 映像社会学の個別主題確定と方法論の探求(継続)。 2020年度は、最終年度であるため、さらに研究計画を進め成果につなげて行きたい。III. 映像社会学の個別主題確定と方法論の探求(継続)、Ⅳ.映像社会学の研究成果発信。研究4年目の予定では、国際的に発信可能なデジタルデータベースとして映像アーカイブズを構築・公開するとともに、当該研究領域の国際的展開を積極的に目指す、としていたが、全世界的な新型コロナウィルス流行の影響により、海外出張や海外における研究発表が難しくなることが予想されるため、映像を用いた研究発表やWEBにおける国際発信へと研究成果発表のあり方を変更することも視野に入れることにする。
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Causes of Carryover |
人件費、物品費の購入が予定よりも少なくなった。次年度はWEBサイトや報告書の完成に向けてそれらの費目が増えるため、その不足分に充てることにしたい。
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Research Products
(3 results)