2018 Fiscal Year Research-status Report
医療の介入を受けた身体のライフコース研究――性分化疾患当事者の経験
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17K04185
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Research Institution | Kyushu International University |
Principal Investigator |
入江 恵子 九州国際大学, 現代ビジネス学部, 准教授 (10636690)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 医療社会学 / インターセックス / 性分化疾患 / ジェンダー研究 / 逸脱研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
まず、これまでの研究結果を書籍にまとめ出版した。九州国際大学教養学会の出版助成を受け、晃洋書房より『介入と逸脱――インターセックスと薬害HIVの医療社会学』として出版した。博士論文をベースにして、昨年度までの聞き取り調査、学会における成果発表と情報収集の結果を書き加え、一冊にまとめた。 次に、大阪大学で開かれた”International Studies Seminar at Osaka University”においてコメンテーターを務めた。インド社会におけるガン患者のニーズと告知問題をテーマとして、医療社会学の視点から議論を行った。 今年度新たに行った調査としては、当初に予定していた聞き取り調査のうち、3件のみである。その他、今年度行った研究実績は、文献渉猟と研究計画の再考にとどまっている。のちにも述べるが、2018年4月より産休、育休に入り、当初の計画通りには進まず大幅に変更を加えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2018年4月から産休・育休を取得しながらも研究を継続し、当初の計画通りに進めようとしたが、結果として計画のうち3つの聞き取り調査を行うことしかできなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年6月に復帰すると同時に研究を再開する。まず、辞退せざるを得なかった学会発表(米国・全米女性学会)に改めて申し込む。その際に将来的に共同研究を計画している研究者らと打合せを行う。次にこれまでの研究から導き出される理論を再考し、今後の研究のベースとなる理論を構築する。
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Causes of Carryover |
2018年4月から2019年6月までの間に産休と育休を取得し、研究計画の大幅な変更が必要になった。遅れを取り戻すことに加え、研究計画の変更に伴い、新たな調査とそれによって得られる成果発表を行う。
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