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2017 Fiscal Year Research-status Report

スクールソーシャルワーク実践スタンダードの活用とその効果評価に関する研究

Research Project

Project/Area Number 17K04198
Research InstitutionTokyo Gakugei University

Principal Investigator

馬場 幸子  東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (60646818)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywordsスクールソーシャルワーク / 実践スタンダード / 効果評価
Outline of Annual Research Achievements

29年度は、学期初頭に『スクールソーシャルワーク実践スタンダード(試用版)』を活用した感想(効果)についてのアンケート用紙を作成し、本研究課題に先行して実施の「スタンダード学習会」(28年度)に参加した人のいる自治体に、『スタンダード』の冊子とともに郵送し、回答してもらった。合計 10自治体 59人より回答を得た。
東京学芸大学内で、年間4回、『スタンダード』を用いた学習会を開催した。1回目は『スタンダード』の内容と評価票の用い方を学び、2回目以降は『スタンダード』を用いた事例検討を行った。年間で延べ100人以上の参加者を得た。
加えて、複数の自治体およびスクールソーシャルワーカーらの会合(大阪と神奈川)で『スタンダード』を用いた実践のふりかえりまたは事例検討の形で研修会を実施した。その都度感想等のアンケートを実施した。
2つの自治体では、スーパービジョンにおいて年間通じて『スタンダード』を活用し、各自の実践や自治体事業としての目標設定およびふりかえりを行った。
どの研修会も、おおむね好評で、『スタンダード』を活用することで、「実践を振り返ることができた」「新たな気付きがあった」「SSWの活動を俯瞰的にみることができた」等の意見を得た。『スタンダード』の中身についての詳しい説明を行った後でディスカッションをしたり、事例検討をした際の参加者の理解度や満足度の方が、『スタンダード』の中身は分かっている前提で『スタンダード』を用いた事例検討等をした際よりも格段高かった印象を受けている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

29年度はアンケートの実施や学習会の開催を行うことができた。アンケートの回答数も十分であった。しかし、『スタンダード』をしっかりと読み、実践のふりかえりを行い、評価票に記入した後に受けてもらいたいアンケートであったにもかかわらず、多くの回答者が十分に『スタンダード』を読まずにあるいは理解しないままにアンケートに回答していたため、アンケート調査の本来の目的を達することができなかった。
29年度はごく限られた自治体で試験的に『スタンダード』を活用しその効果を検証するつもりであったにもかかわらず、広範にアンケートを配布してしまったために、上記の問題が生じてしまった。30年度に効果検証の仕切り直しが必要である。
『スタンダード』の改訂へ向けた内容確認にまで至っていない。
海外の研究者との協議や、海外視察等はできていない。

Strategy for Future Research Activity

30年度は、3つの自治体での『スタンダード』活用を徹底し、確実に経過を追っていく。東京学芸大学内での学習会は6回を予定している。この学習会も年間計画を立て、計画的に行っていく。
29年度に学習会の際に行ったアンケートを整理し、今年度の学習会アンケートとともに分析を行う。
可能であれば、数名のスクールソーシャルワーカーと自治体担当者に対しインタビューを行い、より詳しく『スタンダード』の活用効果についてみていきたい。

Causes of Carryover

当初予定していた海外での情報収集や学会参加などが、学内業務等の関係でスケジュールが合わず行えなかった。
昨年実施したアンケート等の分析が未実施であり、データ分析補助のために使う予定であった謝金が残っている。来年度、謝金として使用予定である。

URL: 

Published: 2018-12-17  

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