2021 Fiscal Year Research-status Report
生活困窮者の支援効果の指標開発と検証評価および社会的包摂の政策・実践モデルの構築
Project/Area Number |
17K04206
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
垣田 裕介 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 准教授 (20381030)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 貧困 / 公的扶助 / 生活困窮者 / 社会的包摂 / 伴走型支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本事業の研究計画は、申請当初は平成29~31(2017~19)年度の3か年での実施を予定していたものの、昨年度までの研究実施状況報告書にも記したとおり、本事業の前に実施していた平成26~28(2014~16)年度の科研費の研究事業の期間を1年延長して平成29(2017)年度までとしたことから、前の事業と本事業の期間が重複することとなり、本事業への本格的な取り組みが予定より遅れることとなった。そのため、本事業の実施期間について、当初の平成29~31(2017~ 19)年度(3か年)から、平成29~令和2(2017~20)年度(4か年)へ延長することした(令和2年3月18日付け承認)。その後、新型コロナウイルス感染拡大の影響による調査計画実施困難から、本事業の実施期間について、平成29~令和4(2017~22)年度(6か年)へ延長することとした(令和4年3月15日付け承認)。 本年度(令和3(2021)年度)は、第1に、本事業で重点的に掘り下げたいフィールドとして、生活困窮者支援のなかで就労支援に焦点を当て、就労支援の具体的なプロセスと効果の可視化を試みる事例分析を行った。第2に、生活困窮者支援のなかで居住支援に焦点を当て、新型コロナ禍のもとでの政策動向や実態調査をふまえつつ、居住支援の課題およびあり方に関する検討を行った。第3に、本事業の研究課題と重なり合うテーマで研究代表者が携わる別プロジェクトの一部について本事業にジョイントさせて位置付け、不安定居住状態にある生活困窮者のうち寮付き派遣労働者の実態把握と公的機関による対応に関する事例分析を行った。第4に、それらの研究成果について専門誌等で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度(令和3(2021)年度)は、生活困窮者支援実践の取り組みや個別支援事例に関して、特に就労支援と居住支援に焦点を当ててデータ分析や政策検討を継続することができた。さらに、本事業の研究課題と重なり合うテーマで研究代表者が携わる別プロジェクトの一部について本事業にジョイントさせて位置付けることができ、本事業のフィールドのウィングを広げつつ調査研究を推進することができた。研究成果についても専門誌等で発表することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、研究成果の取りまとめに向けて、各地で調査を継続しつつ、それをふまえた研究の総括、国内外の学会等での発表を行う方針である。
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Causes of Carryover |
本事業の研究計画は、申請当初は平成29~31(2017~19)年度の3か年での実施を予定していたものの、本年度の研究実績概要にも記したとおり、平成29~令和4(2017~22)年度(6か年)へ延長することとした(令和4年3月15日付け承認)。 この事情によって生じた次年度使用額については、本事業の6年目にあたる次年度に予定している調査の旅費等に充てる計画としている。
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Research Products
(5 results)