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2019 Fiscal Year Research-status Report

高等教育への障害者のアクセス―日米の国際比較を通じて

Research Project

Project/Area Number 17K04210
Research InstitutionIwate Prefectural University

Principal Investigator

吉田 仁美  岩手県立大学, 社会福祉学部, 准教授 (20566385)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2021-03-31
Keywords障害 / 障害者統計 / ジェンダー統計 / カナダ / 当事者
Outline of Annual Research Achievements

2019年度は、前年度までの研究を踏まえて、①日本の障害者統計の課題を踏まえたうえで、主要先進諸国の障害者ジェンダー統計の特徴を整理し、政府統計のユーザーの立場からとして課題を整理すること、②障害の医学モデルから社会モデルへの転換に際して障害者ジェンダー統計における新しい統計データの分析の方向性を示すことに取り組むこと、③前年度までの研究を踏まえて今年度は教育とつながりが深い障害者雇用分野にも着目すること、④障害をもつ当事者へのヒアリングを実施すること、⑤近年、関心が高まりつつある発達障害者支援の実態把握に取り組むこととした。これらの目的のもとに、今年度は主にカナダの障害者統計を取り上げ、障害者ジェンダー統計整備に対する日本が進めるべき対策として具体的な課題をあげて進めることにした。上記①②③を進めるにあたり、障害者統計・障害者ジェンダー統計に関する内外の文献、国際的文書、翻訳を含む日本語文献及びインターネット検索により情報を収集し、目的に沿って比較検討を行うことにした。使用した主な文献は、国連、国際障害者NGO、各国の障害者統計・障害者福祉に関する文献であった。④は実際に当事者へインタビューを実施し、日本の障害者統計、障害者雇用に不足していることについてヒアリングを実施した。他方で④で取り組む予定であった海外の障害者当事者や関連機関へのヒアリングが実施できていない。これは可能であれば次年度に実施予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本研究課題は、諸外国の高等教育の障害者支援の実態把握について検討するものであるが、この研究課題に取り組む中で、障害者ジェンダー統計や当初は予定していなかった発達障害者支援についても研究を始めた。これは、とりわけ障害者ジェンダー統計について研究を進めることが、高等教育の障害者支援の国際比較を可能にするツールになりうるだろうと判断したためである。上記のように本研究の周辺課題について並行して取り組んでいるため、ヒアリングの実施も遅れている。そのため進捗状況としてはやや遅れていると判断した。

Strategy for Future Research Activity

2020年度は障害者ジェンダー統計を用いて国際比較を行うことを主な研究目的としている。このテーマに関して、主要先進国ではどのような論議が展開されているかを踏まえながらも、とりわけカナダの障害者ジェンダー統計に着目し、日本の障害者統計整備の対策にどのような視点が必要なのかを提示していきたいと考えている。さらに統計から見えてきた事実をもとに今後の高等教育の障害者支援のあり方を検討する作業を行う。

Causes of Carryover

学会発表やヒアリング調査に伴う出張と論文投稿を予定しているため、差額はその費用として使用する予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2019

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 女性活躍推進が地域活性化に与える影響2019

    • Author(s)
      吉田仁美
    • Journal Title

      岩手県立大学地域協働研究 研究成果報告書

      Volume: 7 Pages: 18-19

    • DOI

      https://www.iwate-pu.ac.jp/contribution/h30_chiikikyoudoukenkyu_stage1.html

  • [Presentation] 聴覚障害のある父親の子育て生活における課題の一考察―複線径路・等至性モデル(TEM)を用いて-2019

    • Author(s)
      佐藤千晶・吉田仁美
    • Organizer
      日本子育て学会第11回大会

URL: 

Published: 2021-01-27  

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