2017 Fiscal Year Research-status Report
精神保健福祉士の資質向上を促進するキャリアラダー開発と支援策の評価に関する研究
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17K04223
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
越智 あゆみ 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 講師 (60445096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 すみ子 東京国際大学, 人間社会学部, 教授 (20316673)
齊藤 晋治 健康科学大学, 健康科学部, 教授 (00368804)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 精神保健福祉士 / 資質向上 / キャリアラダー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、精神保健福祉士がキャリアラダーに沿って着実に資質向上を図ることができるように、①現行の資質向上支援を評価した上で、②求められる資質向上支援の内容と仕組みを根拠にもとづいて提案することである。 研究1年目である平成29年度は、次の2つの研究課題に取り組んだ。 1点目は、本研究の基盤となる「精神保健福祉士のキャリアラダーと資質向上支援のモデル図」案の作成である。ステップアップのプロセスを明確にして資質向上の機会を提供する仕組みであるキャリアラダーは、看護師の継続教育で活用されており、看護領域を中心に先行研究が蓄積されている。また、精神保健福祉士を対象とした資質向上支援には、研修、スーパービジョン、自己研鑽の3形態があり、多くの先行研究がある。これらの先行研究を参考にして、本研究の全体像を示すモデル図案を作成した。 2点目は、幅広い領域(医療・地域・行政・司法等)で働く、多様なキャリアの精神保健福祉士を対象としたインタビュー調査である。この調査は、実践者が抱える業務課題と、それを解消・解決するために取り組む資質向上支援などの現状を詳細に把握したうえで、現場で必要な資質向上支援の内容と仕組みを提案することを目的に実施した。調査対象者は経験年数をもとに3グループに分け、グループインタビューを実施した。①日々の実践における経験(業務での困難及び対応方法)、②研修等への参加状況や参加を困難とする要因、③研修等で得た知識や技術・情報などの活用方法及び課題などを含めたインタビューガイドを用いて半構造化インタビューを行い、結果は質的に分析した。この調査結果については、学会発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究開始当初に作成した各年度の研究計画に照らすと、初年度である平成29年度に計画していた内容は全て実施することができている。調査結果については学会発表も行うことができ、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は、先行研究と平成29年度に実施したインタビュー調査の分析結果をもとに、精神保健福祉士のキャリアラダーと資質向上支援の内容・仕組みの提案に取り組む予定である。平成29年度中に作成した、本研究の全体像を示すモデル図案の修正も進めることにしている。その上で、本研究で提案するキャリアラダーと資質向上支援の内容・仕組み(モデル図を含む)に対して、関係者から意見を聴取する機会も作っていきたい。
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Causes of Carryover |
他の出張業務時に合わせて研究の打ち合わせを行うなどできたため、当初考えていたよりも旅費の支出を抑えることができた。また、事務用品等も、当初の想定ほどの新規購入は不要だった。平成30年度は、調査結果にもとづく資質向上支援策の内容・仕組みの提案を予定しており、研究班で集まって協議するための旅費や、文献の購入費等に使用していく予定である。
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