2018 Fiscal Year Research-status Report
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17K04272
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Research Institution | Nagasaki International University |
Principal Investigator |
種橋 征子 長崎国際大学, 人間社会学部, 講師 (00760729)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 理念浸透 / 介護老人福祉施設 / 地域密着型介護施設 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題は、介護職員の離職を防ぐ手立てを構築するために、介護福祉施設における理念浸透の実態とその阻害要因、促進要因を明らかにすることである。 3年間の研究計画の2年目である平成30年度は、大規模施設である介護老人福祉施設における理念浸透の実態と阻害要因及び促進要因を明らかにすることであった。そこで、29年度に調査を行った2県、2法人の地域密着型介護施設と同じ法人が運営する介護老人福祉施設において、管理者2名、リーダークラス職員6名、一般介護職員6名、全14名に対し、自身の理念に対する認識や理念を反映した実践についてインタビュー調査を実施した(調査期間は平成30年6月~8月)。 現在、29年度調査において調査対象者ごとに作成した逐語録を基に分析を進めているところで、管理者とリーダークラス職員の分析は終了した。 分析の枠組みは、一般介護職員は、理念に対する認識、理念を反映した自身の取り組みや取り組みが難しい要因等である。管理者、リーダークラス職員については、上記の枠組みに加えて、理念を反映した事業所の取り組みやその取り組みが困難な要因、部下に対し理念と浸透させる方法及び、その困難さ等である。その後、管理職・リーダー職と一般介護職員の職位間における理念に対する認識や取り組みの状況、法人間の理念に対する認識や取り組みの状況について比較検討を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成30年度は平成29年度に実施した2法人2つの大規模介護施設の管理者、リーダークラス職員、一般介護職員に対するインタビュー調査を実施した。当初もう一法人一事業所の調査を実施予定であったが、30年度に所属先を異動したため、調査対象施設が遠方となり、日程調整等が難しく、調査が行えなかった。 また、平成29年度に実施した地域密着型介護施設の分析は進めることができたが、介護老人福祉施設の分析は行えていない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度に実施した地域密着型介護施設の分析結果については、今年度実施される学会にて報告し、報告後は論文執筆を行う。 分析ができていない介護老人福祉施設を対象に実施したインタビュー調査の分析を進め、結果をまとめ次第、学会報告行う。また、平成31年度については、時期は年度の後半からにはなるが、当初の計画どおり量的調査の質問紙を作成する予定。
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Causes of Carryover |
調査対象法人が減り、当初予定していた調査日数に至らなかったため未使用額が発生した。 また、平成31年度は、研究代表者が30年度に所属先を変更し、量的調査の調査対象と想定していた地域と離れたことで、調査の打ち合わせのために旅費が必要となるため、費用をそちらに充てることとする。
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