2018 Fiscal Year Research-status Report
外国人介護労働者の地域型介護における人材定着を促す好循環システムの開発
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17K04274
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Research Institution | Doho University |
Principal Investigator |
村上 逸人 同朋大学, 社会福祉学部, 准教授(移行) (00413302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野田 由佳里 聖隷クリストファー大学, 社会福祉学部, 教授 (20516512)
岡本 浄実 京都文教大学, 臨床心理学部, 准教授 (00410910)
古川 和稔 聖隷クリストファー大学, 社会福祉学部, 教授 (90461730)
下山 久之 同朋大学, 社会福祉学部, 教授(移行) (30442221)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 外国人介護 / 地域定着 |
Outline of Annual Research Achievements |
第10回生活支援学会にて、「外国人介護福祉士の教育と課題―養成施設教員インタビューからーを2018年5月19日に埼玉会館で発表した。地域ケアリングにて、「地域を拠点としたコングロマリットー新人教育における「人」への取り組み―を2018年12月2日発行に発表した。同朋大学論叢第104号に「ファーストステップ研修参加者の研修に関する意識」を2019年3月20日発行で発表した。2018年8月に、研究分担者と成果報告としての書籍出版について出版社との調整を行った結果が報告された。 韓国の高齢者施設の災害対策についてインタビュー行った。火災に対しては、法令上も厳しい制約がある。しかし、地震などの自然災害については、まだ目が向けられていない。日本が10年ほど前の規制緩和で多くの業種が介護に参入した頃の混乱が韓国では起こっている状況である。利益を求める業者と質を求める専門職の立場が混乱する中で自然災害を通した施設の取り組みは、施設の特色になると考えた。実際に施設を訪問すると現地の施設では、我が国を手本に「尊厳ある介護」を実践しようと努め、現地でも優秀施設みられる施設がみられた。 今後は、ベトナムからの介護福祉の技能実習生が増加する見込みであるため、現地の送り出し機関の状況、高齢者施設とそこに併設された介護福祉学校を視察した。日本語学校についても、視察を行なった。現地の施設の理事長から、介護施設の状況や実情を伺うとともに今後の情勢についてお話を伺った。経済状況がこの2年で著しく発展しているため、今後は日本へ行く人間の教育状況も目を向けていく必要があることがわかった。現地の日本語学校ではインタビューとアンケートを行いベトナムの若者の日本に対する基礎知識や認識について分析研究しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究開始当初と比較し、介護福祉施設と地域の状況に大きな変化がみられる。人材面ではより一層人手不足感が進み、外国人介護労働者も一人の戦力として目を向けなければ介護業務が滞る状況が進み、施設経営者も外国人介護労働者へ、一斉に目を向ける状況となり、今後もこの傾向はみられると思慮される。 外国人介護労働者が、地域に定着しそれぞれが施設で戦力として活躍できるとともに母国へ持ち帰る介護技術について取捨選択も考慮する必要があると思われる。 研究課題についてはおおむね順調に進行していると判断しているが、より一層の地域への定着と如何にしたら個々の文化を背負った地球人としての部分を打ち出せるか、研究の必要性が見込まれる。
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Strategy for Future Research Activity |
当初予定していたわが国介護福祉に関する労働状況と現状が大きく変化しているため、本研究課題の外国人介護労働者の地域定着に向けて人材の定着という面では大変重要な局面差し掛かっているといえる。順調に進行しているが、地域への定着という面では文化的側面と複数で来日したのか、単数なのかで精神的落ち着きに違いがみられる。介護に関する技能やコミュニケーションに関する部分はさらに研究が必要であり、職員としての部分と生活者としての部分を考慮してシステム化の検討が必要であることの示唆が得られる見込みである。 今後は、外国人介護労働者が地域の一員として、出身国の介護の担い手として指導的立場になることを見越して、彼らに対する職員教育に必要な指導内容を検討していく必要があると見込まれるため研究していく。
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Causes of Carryover |
旅費等の使用額が見込みより低額であったため、次年度使用額生じた。本年度は、研究に関する出版を予定しており、引き続いての調査旅費として使用計画を予定している。
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Research Products
(3 results)