2019 Fiscal Year Research-status Report
日韓における政治の機会主義化と事業型NPOのマネジメント
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17K04281
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
秋葉 武 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (00340480)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大原 ゆい 大谷大学, 社会学部, 講師 (50725174)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | NPO / 経営学 / 地域福祉論 / 組織診断 / 省察的実践 / 国際比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究実施計画に沿って、主に日本の事業型NPOに関する動態的変容について考察を行った。研究代表者は、外部環境の変容のなかでNPOの組織基盤強化が求められているという視点から、日本経営診断学会において、秋葉武「NPOの組織診断」というテーマで論文及び学会発表を行った。経営学領域の学会で、NPOの組織基盤強化やコンサルティングをテーマにした学会発表は日本初であり、会場からの反響もあり、新しい視点から研究成果を報告することができた。 また研究分担者は、日本の地域社会におけるNPOの位置づけについて、紀要で大原ゆい「地域福祉実践の分析枠組みに関する一考察」、大原ゆい「ソーシャルサポートとしての<よりそう支援>の 位置づけに関する一考察 ――福祉と情報の視点から――」日本福祉介護情報学会第21回研究大会、2019/12/08)というテーマで成果を公表した。 また、研究代表者が本研究を続ける中で、日本の地域社会における福祉NPOの役割を包括的に研究し、大原ゆい「地域福祉実践が内包する<よりそう支援>の構造分析による実践家モデルに関する研究:ドナルド・ショーンの省察的実践者(Reflective Practitioner)をてがかりに」という博士論文を提出した。2019年9月に博士の学位を取得(立命館大学・社会学)した。「省察的実践」という視点から日本のNPOの役割を動態的に考察したことは大きな成果といえる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
日韓NPOに関して、日本のNPOに関する研究は一定程度進捗した。一方、韓国のNPOに関する研究は、日韓関係の悪化に加えて、新型コロナの影響があって、本調査、現地パートナーとの共同研究を進めることが困難になった。そのため、2019年度終了予定の本研究を2020年度まで延長することとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は主に遅れている韓国での本調査を行い、日韓の国際比較と総括を行いたいと考えている。ただし、新型コロナの影響が現時点で不透明であり、研究計画について不確定な部分が多い。
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Causes of Carryover |
日本のNPOに関する研究は一定程度進捗した。一方、韓国のNPOに関する研究は、日韓関係の悪化に加えて、新型コロナの影響があって、本調査、現地パートナーとの共同研究を進めることが困難になった。そのため、2019年度終了予定の本研究を2020年度まで延長することとなった。 2020年度に新型コロナが終息することを前提に、旅費、人件費を活用して現地パートナーとの共同研究を再開する予定であり、研究成果をまとめたい。
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Research Products
(3 results)