2021 Fiscal Year Annual Research Report
Building an organic collaborative practice model to bring up parent readiness to prevent the occurrence of child abuse
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17K04285
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Research Institution | Osaka University of Human Sciences |
Principal Investigator |
中川 千恵美 大阪人間科学大学, 人間科学部, 教授 (30280035)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 尚美 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 特任准教授 (00510174)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 児童虐待発生予防 / 子育て世代包括支援センター / 連携における実践の型 / 継続した養育体制 / 親性準備性 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度の研究成果は、地域子育て支援拠点事業での父親を対象としたプログラムのしかけとその展開、子育て世代包括支援センターにおけるマネジメント機能からの展開、さらに地域の子ども達を妊娠期から育む機能を有する複合施設の存在とその支援の展開から、利用者家庭のニーズを踏まえた妊娠期からの地域における家庭養育を推進する連携体制についてであった。 具体的な研究成果の公表は、第1に日本子ども虐待防止学会第27回学術集会かながわ大会(2021年12月)において企画代表として、公募シンポジウムを企画し、学会で採択され報告した。さらに、児童虐待発生予防につながる、連携についての機能的な「つながり」についての型を抽出することに着手した。第2に2022年2月5日に、継続的養育とソーシャルワーク研究会セミナーを、オンラインで開催した。テーマは、「子ども家庭福祉における妊娠期からの有機的な連携について事例検討を通して考える」であった。先進的な実践に関する研究報告及び事例検討を成果として報告した。 本研究期間中の研究成果は、以下と考える。母子保健担当保健師との連携から検討し始めた本研究であっが、研究を進める中で、妊娠期からの支援を担う子育て世代包括支援センターでの調整機能を果たす社会福祉士の役割にも注目した。 児童虐待発生予防という視点で、健全育成系と社会養護の枠組みにとらわれず、地域における多様なニーズを抱えた家庭で養育しているすべての子どもと家庭への支援からの連携の展開について、その実際を検討した。代表的な研究成果は、4つの実践的な連携~つながり~の型を提示した。それらは、①「循環型・創出型つながり」②「予防型・重層的アウトリーチ型つながり」③「ニーズ対応型・包摂的つながり」④「安心・安全型つながり」である。本研究期間の研究成果をまとめた報告書作成を行った。
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Research Products
(1 results)