2017 Fiscal Year Research-status Report
An experimental study of the role functioning of school social workers in special education schools.
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17K04293
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
門田 光司 久留米大学, 文学部, 教授 (50269081)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | スクールソーシャルワーカー / 特別支援学校 / 特別支援教育コーディネーター |
Outline of Annual Research Achievements |
1.特別支援学校の特別支援教育コーディネーター(以下、SSEC)への全国調査の実施 (1)研究目的:全国1090校の特別支援学校のSSECを対象に、スクールソーシャルワーカー(以下、SSW)配置の必要性とその課題を明らかにするために、郵送によるアンケート調査を実施した。調査実施期間は、平成29年9月15日~10月13日である。 (2)調査結果:572部(回収率・52.5%)が返送された。結果では、SSECの353名(62.7%)が関係機関との連携で「困難を感じたことがある」と回答していた。その困難さは、「日程調整が難しい」「連携・役割分担等が十分できない」「どの機関に相談したらよいかわらない」といったものであった。SSWの業務について「知っている」と回答したものでは386名(68.0%)で、「あまり知らない」は168名(29.6%)であった。そして、特別支援学校でのSSWの配置の必要性では、412名(72.0%)が「必要と思う」と回答していた。その必要性の理由としては、「家庭支援が望める」「福祉の専門的助言や対応が望める」「関係機関との連携・協働がやりやすくなる」等であった。以上の調査結果より、特別支援学校のSSECは「学校と関係機関の連絡・調整」役を担うため、SSWの役割機能と重なるが、SSWの配置を強く求めている実態が明らかになった。 2.海外(台湾と韓国)の訪問調査 日本よりも早期にSSW事業を実施している台湾と韓国での特別支援学校でのSSWの可動実態を調査した。韓国のSSW事業は子どもの貧困対策事業として実施された。また、台湾では高校中途退学の防止と子どもの貧困対策としてSSW事業が実施された。しかし、両国とも特別支援教育でのSSW事業は未開拓な分野であることが見出された。その結果、両国の今後の特別支援教育におけるSSW事業に関して、本研究成果への期待が示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成29年度の研究実施計画は、①特別支援学校の特別支援教育コーディネーターへの全国調査の実施と、②海外(台湾と韓国)との訪問調査の実施である。 全国調査は平成29年9月15日~10月13日の期間に実施し、1090校への配送で572部(52.5%)が返送された。その後、データ解析を終了し、研究論文としてまとめ、学会誌に投稿した。現在、査読結果を待っている状況である。 海外の訪問調査では、平成29年10月に台湾学校社会工作師協会の支援を得て、訪問調査を実施した。日本と台湾のスクールソーシャルワーカー(以下、SSW)実践報告セミナーの開催(於・国立台北大学)と、特別支援教育におけるSSWの活動実態の聞き取り調査等を終了した。また、平成30年3月に韓国学校社会福祉士協会の支援を得て、訪問調査を実施した。日本と韓国での特別支援教育におけるSSWの活動セミナーの開催(於・白石芸術大学)と、特別支援教育におけるSSWの活動実態の聞き取り調査を終了した。以上より、平成29年度実施予定の研究計画は完了した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度の研究実施計画は、①特別支援教育に関するスクールソーシャルワーカー(以下、SSW)への調査研究と、②カナダ・トロント市教育委員会での特別支援教育に関するSSWの公的役割の聞き取り調査、特別支援学校に配置されているSSWへの訪問調査、③特別支援学校におけるSSWの役割機能モデルの構築を行っていく。 平成31年度の研究実施計画は、特別支援学校からの支援依頼を受けているSSWの協力を得て、構築した特別支援学校でのSSWの役割機能モデルの検証を行っていく。この検証成果を広く公表していくため、研究論文の学会誌投稿や研究発表、研究成果報告書の発刊と特別支援学校及び教育委員会への発送を通して、特別支援学校でのSSW導入推進に向けた社会的貢献を果たしていく。
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Causes of Carryover |
データ分析ソフト(IBM SPSS)を購入予定であったが、残額金額では購入できなかったため。
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