2019 Fiscal Year Annual Research Report
Effective support of encouraging child-rearing skills in parental care
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17K04296
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Research Institution | Kamakura Women's Junior College |
Principal Investigator |
太田 敬子 鎌倉女子大学短期大学部, 初等教育学科, 教授 (40352489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
臺 有桂 国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 教授 (00341876)
中村 真一 鎌倉女子大学短期大学部, 初等教育学科, 准教授 (90789158)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 養育力 / ウェルビーイング / 保育士 / 保護者 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)前年度のインタビュー調査に基づき、現任保育士を対象とする調査を実施 2019年9月から11月、K県Y市の公立保育所、私立保育所、認定こども園(総数841カ所)を対象に事前調査協力依頼を行い、郵送によるアンケート調査を実施。「子育てスキル、子育ての知識や経験、子育ての意欲、親としての自己認識に何等かの課題があり、保護者が適切な子育てに十分取り組めない状態」を「養育力の課題」として検討することを目的に調査を進めた。その結果、250カ所の保育施設(回収率29.7%)で勤務する537人(1188人中537人:回収率45.2%)の保育士、保育教諭からの協力を得ることができた。その内訳は「公立保育園6.9%、私立保育園(社会福祉法人立)55.7%、私立保育園(民間、企業立)26.8%、認定こども園9.8%」の「園長職12.7%、主任保育士17.1%、保育士63.3%、保育教諭6.3%」である。 (2)調査結果の概要 保育施設では、近年、「養育力に課題のある保護者の増加を実感(85.6%)」し、「保護者の養育力に着目して職務を行っている(46.2%)」こと、「養育力に課題のある保護者」は全体の1割程度(34.8%)、2割程度(29.4%)、3割程度(22.5%)「いる」としている。保護者の養育力課題は「保護者からの相談」よりも「親子の様子・異変の気づき、保育者からの働きかけ」により主に把握されている。保育者がとらえる養育力に課題のある保護者像は上位から「保護者自身が自分の課題への気づきがない」「子育て不安、育児の疲労、消耗感、苦痛がある」「うつ病等の精神疾患や体調不良」「孤立」などであった。その他、保育施設としての対応、取り組みの工夫、自由記述3項目(回答総数1239件)などから実態と課題の把握を行った。協力施設には「調査結果報告書」を作成し配布させていただくことで成果の共有を行った。
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