2020 Fiscal Year Research-status Report
非行少年の社会復帰を目的とした表情認知能力の特性の分析と訓練プログラムの開発
Project/Area Number |
17K04299
|
Research Institution | Higashiosaka Junior College |
Principal Investigator |
西木 貴美子 東大阪大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (80634302)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 非行 / 少年院 / 表情 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は研究協力機関である少年院がCOVID-19感染拡大防止措置として、少年と外部者との接触を禁止していたため、少年院での調査研究は実施していない。 研究Ⅲ 少年院在院者を対象とした動画による表情認知訓練に関する研究 本研究では、昨年度までに静止画(写真)による表情認知訓練プログラム開発し、実地応用を行ってきた。しかし人間は、普段動きを伴ってさまざまに変化する顔表情を見て、相手の感情を読み取っている。そこで研究Ⅲでは、動画による表情認知訓練プログラムの開発および実地応用を行うことを目的とする。 2020年度はコンピュータ上で使用する動画による表情認知訓練プログラムを製作した。本プログラムは、Baron-Cohenら、Hubbleら、障害者職業総合センターが開発したF&T表情識別訓練プログラムを参考に製作。またプログラムは、Windows7/10上で使用できるものである。研究協力機関の特性上、ネット回線は使用せず、訓練結果等は、訓練で使っているパソコンに保存されるようにした。表情動画は、国立研究開発法人産業技術総合研究所人間情報研究部門のAIST顔表情データベース2017から、8名(男性4名、女性4名)の喜び、悲しみ、怒り(閉口)、嫌悪(閉口)、恐れ、驚きの正面顔動画を使用した。2021年度は、本プログラムを少年院内で実地応用し、必要であれば、さらなる改善を予定している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19感染拡大防止措置のため、少年院での調査研究ができなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
動画による表情認知訓練プログラムを少年院にて実施し、訓練効果の検討を行う。
|
Causes of Carryover |
COVID-19による感染拡大防止のため、少年院での実地調査ができず残額が生じた。また、同様の理由により、学会が中止またはオンライン開催となったため残額が生じた。
|