2020 Fiscal Year Research-status Report
地域福祉推進に向けた社会福祉法人の経営理念浸透モデル開発：日韓比較研究を通して
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17K04300
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| Research Institution | Saga Women's Junior College |
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Principal Investigator |
羅 みんきょん 佐賀女子短期大学, その他部局等, 准教授 (50758315)
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| Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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| Keywords | 経営理念浸透 / 社会福祉法人 / 地域福祉推進 / 人材確保・定着 / 日韓比較 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日韓の社会福祉法人における経営理念の内容と浸透策を分析し類型化することで、経営理念の浸透が地域福祉推進及び人材確保・人材育成とどのような関連があるかを明らかにすることである。本研究を通して社会福祉法人の地域福祉に転換した取組の充実と、人材確保・人材育成を図るための具体的な経営理念の浸透モデルを開発することを目指す。
今年度は地域福祉推進や人材確保と人材育成を図るための経営理念の浸透モデルの開発に向けて、社会福祉法人における経営理念の浸透方法、浸透プロセス、意識に焦点をあてて研究を進めている。研究方法としては経営理念浸透に関する文献の検討を続けながらアンケート調査を実施し、経営理念浸透について検討を続けている。
今年度は社会福祉法人における経営理念浸透策と関連して人材確保と人材育成を中心に研究を進めた。特に、近年介護の担い手として期待が高まっている外国人人材に焦点を当てて、コミュニケーションや生活環境における課題を中心に分析しまとめた。調査研究の対象は社会福祉法人に就労を予定している外国人留学生とし、彼らの生活状況について実態調査を行った。本調査研究は、介護福祉士養成施設に在学する外国人留学生を対象としたが、社会福祉法人が人材確保と人材育成に取り組むうえで、経営理念浸透策との関連性のみならず、人材確保と人材育成における関係者間の連携のあり方を検討するための基礎資料として有意義な結果が得られた。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は日韓比較研究を実施しており、韓国の研究協力者の一身上の事由並びに研究対象国・地域の情勢を鑑み、量的調査の対象を見直す必要性が生じた。そのため、日本国内の量的調査対象を含めた比較研究の対象・方法等の調整を行っており研究が遅れている。
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| Strategy for Future Research Activity |
日本の社会福祉法人が経営する高齢者施設を対象にインタビューを実施する。経営理念の浸透に直接的に関与している経営管理職(施設長と介護職中堅職員）を対象に、経営理念に対する意識や理念の機能がどの程度働いているかについて調査を行う。調査の実施にあたり、所属研究機関が所在する地域の圏域内において、新型コロナウィルス感染防止のための諸対策に徹底しながら取り組む。文献の検討とインタビュー調査で得られたデータを分析し調査対象者「意識」の側面から①経営理念の浸透策が地域福祉推進にどう関係しているか、②経営理念の浸透策が人材確保と人材育成にどのような関連性をもっているか、について明らかにする。
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| Causes of Carryover |
本研究は日韓比較研究を実施しており、韓国の研究協力者の一身上の事由並びに研究対象国・地域の情勢を鑑み、量的調査の対象・対象等、研究計画の変更が必要となり、補助事業期間の1年延長の承認を得た。また今年度は新型コロナウィルスの影響により調査を実施できなかったため次年度使用予定額が発生した。使用予定額は481,974円である。
本助成金は主に次年度予定しているインタビュー調査（日本の社会福祉法人が経営する高齢者福祉施設の経営管理職対象）の実施および学会報告の旅費等に使用する。
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