2020 Fiscal Year Research-status Report
小学生の算数メタ認知能力評価法の開発及び応用可能なメタ認知を育成する指導法の開発
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17K04337
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
吉野 巌 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (60312328)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | メタ認知 / 算数指導法 / 文章題 / 介入授業 / 評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍により、研究を受け入れてもらえる研究協力校を見つけることができず、また、研究者本人も、本務校のオンライン授業の準備に忙殺され、研究に時間をさくことが困難であったため、研究が完全にストップしてしまった。担任教員によるメタ認知評価基準の開発、メタ認知的支援を伴う算数の介入授業、ともに行うことが全くできなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
上記の通り、コロナ禍により、研究を受け入れてもらえる研究協力校を見つけることができなかったこと、などが理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
本来は昨年度が研究の最終年度であったが、研究の1年延長が認められた。相変わらず、コロナ禍のために研究を行うのは難しい状況が続いているが、昨年とは異なり、研究を受け入れてくれる雰囲気は出てきている。協力校に対して研究の意義を丁寧に説明するとともに、感染対策を徹底し、なんとか昨年度予定していた以下の研究を行いたい。 ①「メタ認知的支援を伴う算数指導法」の開発:オリエンテーション授業の方法を改善し,また,事前事後調査も改善した上で,再度実験授業・調査を行いたい。特に,現在行なっている事前事後テストは,子どもの問題解決の伸びをうまく測定できていないと考えられるため,大幅な改善を行いたい。 ②メタ認知評価基準の作成:問題点をふまえて評価項目を再検討・精選するとともに,各評価項目の評価基準をより具体的にすることで,絶対的な評価を行いやすくなるよう修正を行う。学年当初のメタ認知評価と学年末でのメタ認知評価を行い,長期的な伸びがみられるかどうかについても検討を行いたい。
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Causes of Carryover |
上記の通り、コロナ禍により、研究を受け入れてもらえる研究協力校を見つけることができず、研究が完全にストップしてしまったためである。 使用計画:本研究では,児童のワークシートへの記述・回答を収集し分析することが中心であり,そのデータ化のための補助設備や人員が必要である。本年度に補助設備としてパソコンを購入する予定だったが,古いものをそのまま使用したので,次年度は購入する予定である。また,実験授業や調査の材料作成のための周辺的なソフトや記録媒体等を購入する予定である。研究協力が得られ、調査を実施することができる場合は,ワークシートへの記述をテキストデータとして入力するための補助人員として学生をアルバイトとして雇用したいと考えている。1日約6時間として1人×50日分の謝金を計上したい。また,学会発表(国内)についても,1回ほど予定している。
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