2019 Fiscal Year Annual Research Report
Systemic Framework-building and Activating Default Installment in School Crisis Prevention Education
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17K04373
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
渡邊 弥生 法政大学, 文学部, 教授 (00210956)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西山 久子 福岡教育大学, 大学院教育学研究科, 教授 (80461250)
小林 朋子 静岡大学, 教育学部, 教授 (90337733)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 学校危機予防 / ソーシャルスキル / ポジティブ感情 / 学校 / 学級の雰囲気 / レジリエンス / 感情 / 居場所アイデンティティ |
Outline of Annual Research Achievements |
いじめ、不審者侵入、自然災害、事故などの学校に降りかかるあらゆる危機に対応する包括的な危機予防対策であるPREPaREを参考にして、様々な危機が生じている日本の危機予防システムを考えることに全力を投じた。まずは、自身でPREPaREのトレーニングを受け、この取り組みのトレーナーとしての資格を修了した。「予防」から「回復」までの4段階のサイクル型の取り組みと徹底した役割分担や、シミュレーションの徹底を学ぶことができた。こうした構造化されたマルチハザード予防を、日本でのこれまでの独自な対策と折り合いをつけながら、合理的な危機予防の取り組みを考えた、 まず、学校危機予防の強みと弱みを測る上で活用されてきたVarnava(2000・2002)を元に日本版を作成した。2,000人以上の教員を対象にデータを得て最も組織面に不安を抱いていることが明らかになった。複数の学会で成果を発表し、現在論文を投稿している。また、マルチハザードなどの危機を想定したシミュレーションがこれまで学校に導入されていない日本の問題を解決する取り組みとして、具体的なシミュレーショントレーニングを考案した。また、シミュレーションキットを思索的に作成した。学校環境やスタッフの人数、危険な場所の確認をした上で、実際の事故やいじめシナリオに基づいたタイムライン及び動きを確認できるキットを作成した。現在、ワークショップで研修に取り入れるところまできた。 さらに、子どもたちの傷つきやすさを考慮し、本来育てるべきソーシャルスキルや感情リテラシーを育てるソーシャルエモーショナルラーニングのアプローチを展開した。指導案や教材開発に取り組んでいる。教材はメディアでも紹介されるなど具体的な成果物になっている。こうしたプログラムは幼児から高校生を対象に普及し、一定の効果をあげたことも論文や著書などに報告している。
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Research Products
(14 results)
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[Book] 感情の正体2019
Author(s)
渡辺弥生
Total Pages
262
Publisher
筑摩書房
ISBN
978-4-480-07218-4
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