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2021 Fiscal Year Annual Research Report

Development of expression of crying and understanding emotional reasons for crying in preschool children in non-negative situations

Research Project

Project/Area Number 17K04393
Research InstitutionKyushu Lutheran College

Principal Investigator

和田 由美子  九州ルーテル学院大学, 人文学部, 教授 (70302362)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2022-03-31
Keywords幼児 / 泣き / 涙 / 発達 / 感情表出 / 感情理解
Outline of Annual Research Achievements

幼児におけるネガティブではない泣きの表出と理解の発達を明らかにするため、調査会社のアンケートサイトに登録している3歳児、年少児、年中児、年長児男女各300名、計2400名の母親を対象として、お子様の泣きに関するweb調査を実施した。ネガティブではない状況を例示し、そのような状況でお子様が泣いたことがあるかどうかについて尋ねた結果、「はい・たぶんはい」と回答した人が最も多かったのは、「安心したとき(30%)」、次は「好きな人(親、祖父母、担任、友人など)と再会したとき(12%)」であった。クロス集計の結果、「安心したとき」に泣いたことがある子(はい・たぶんはい)では、「泣きそうになったときにがまんすることがある」「自分が泣いている理由を言葉で説明できる」に対する「はい・たぶんはい」の回答が男女ともに期待値より有意に高かった。このことから、安心したときの泣きは、感情の制御や言語の発達と関連して生じてくる可能性が示唆される。一方、「好きな人と再会したとき」「ほめられたり、やさしくされたとき」「発表会や試合、ゲームなどで成功・勝利したとき」「イベントやパフォーマンスなどに感動したとき」「人が喜んでいる場面を見たとき(テレビや絵本を含む)」の泣きで同様の結果は得られなかった。「安心したとき」の泣きと、その他の泣きは異なる認知的要因によって媒介されている可能性が考えられ、今後の検討が待たれる。
また、ネガティブではない状況において泣いたことのある子どもでは、「状況に応じて、泣いている人が『うれしい』ことがわかりますか」に対する「はい・たぶんはい」の回答が男女ともに期待値より有意に高かった。しかし、表出はあるが理解していない者、また表出はないが理解している者が多数存在していたことから、幼児期におけるネガティブではない泣きの理解にとって表出経験は必須ではないと考えられる。

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Published: 2022-12-28  

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