2018 Fiscal Year Research-status Report
学生相談カウンセラーの成長支援としてのOJTに関する研究
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17K04400
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中島 正雄 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (00526915)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 奈々恵 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 講師 (20726963)
池田 忠義 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 教授 (70333763)
吉武 清實 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 特任教授 (80111243)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | カウンセラーの成長 / 成長支援 / 職場内研修 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)初年度に実施した全ての学生相談機関におけるOJTの実態調査について、分析を行ったところ、外部研修も内部研修もともにその重要性は高く認識されていたが、外部研修には87.6%の大学が参加する一方、内部研修を実施しているのは50.7%の大学に留まっていたことが明らかになった。(2)以上の研究結果を日本学生相談学会第36回大会において口頭発表を行った。(3)東北大学学生相談所のOJTについてインタビューを実施した。研究代表者と研究分担者がインタビュアーとして、東北大学学生相談・特別支援センター内のカウンセラーをスーパーバイジーとして、東北大学学生相談所におけるOJTの内容と、そのOJTによって何を学ぶことができたか等について半構造化面接を実施した。結果は、スーパーバイジー全員にコンサルテーション、連携・協働のあり方に関してスキルアップのニーズがあることが示され、スーパーバイザーによる演示による支援の必要性と有用性がうかがわれた。今後、このテーマでの議論のためには、配置カウンセラーの増員と任期無し・専任・常勤化を学生相談カウンセラー職能集団として図っていくという目標意識を持ちつつ、職場内SV、職場外SVについて実態調査を行うことが必要であり、‘よき職場内SV’を追求する実践研究例が重ねられていくことが肝要と考えられた。(4)以上の研究結果を日本学生相談学会第36回大会において口頭発表を行った。(5)全国の学生相談機関における研修に関する実態調査の中から特色あるOJTを行っている2大学を調査訪問した。(6)以上の(1)と(5)の結果について、学術雑誌「学生相談研究」に投稿した。(現在、審査中)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成29年度に実施した全国調査について、分析を終え、予定通り平成30年度中に学会発表をすることができた。 また、特徴的なOJTを実施している他大学を訪問調査することもできた。これらの結果を学術雑誌にも投稿することができた(現在、審査中)。さらに、東北大学におけるOJTに関するインタビューは予定通りの進行状況であった。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)OJTによる経験の浅いCoの学びの解明:東北大学学生相談所独自のOJTによって、Coがどのような実践的学びを得たかについて、インタビューを継続実施する。(2)海外の学生相談機関におけるOJTの特徴の整理:海外の学生相談機関においてOJTによるCoの成長支援がどの程度、どのように行われているのかについて、 文献調査と訪問調査の両方から調査する。そして、国内の実態調査で得られた知見と比較して日本と海外の特徴を把握する。
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Causes of Carryover |
海外の大学におけるOJTに関する調査を行う予算分である。訪問調査ために、海外の研究者と連絡を取っていたが、実際に調査を行う時期として2019年度が望ましいと判断され、その予算分が2019年度に繰り越されたため。
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Research Products
(2 results)