2020 Fiscal Year Research-status Report
児童養護施設における心理職による家族支援のための教育研修プログラムの構築と試行
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17K04403
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
田附 あえか 筑波大学, 人間系, 助教 (60550556)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 児童養護施設 / 家族支援 / オンライン研修 / 心理職 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は,児童養護施設における家族支援に関する研修を(対面方式で)実施する予定で計画を進めていた。しかしながら,社会的情勢により計画していた研修の実施が困難となり,変更を余儀なくされた。このような情勢下での研修方法を模索した結果,オンライン動画の視聴による研修を行い,研修前後とフォローアップの計3回のオンライン質問紙を行うことにより,オンライン研修の内容の確認やその効果の測定を行うこととした。 前年度までの研究で,(1)基礎的理論,(2)実践的理論,および(3)実践演習という内容が当該研修には必要な要素であると概括されていたが,オンライン動画に適する内容やテーマについて,(1)と(2)に対応し,かつオンラインで実施可能なテーマを研究協力者と再検討した。その結果,ア)児童養護施設における家族支援に関する理論と研究,イ)家族支援・家族療法の理論と技法,ウ)家族支援に関するアセスメント,エ)児童養護施設における家族面接の実際,の4テーマについて,全5回のオンライン研修を実施することとした。オンライン研修では,全5回の動画(60~90分程度)を研究参加者に視聴してもらい,これに対するオンラインアンケートを実施することになった。(3)については,現在の社会的情勢では実施が困難であると判断し,今後の課題とした。 オンライン動画は約2か月間公開し,研究参加者はその間の自由な時間に閲覧し,調査に回答するという方式とした。もともとの研究計画とは大幅に異なる内容となるが,オンライン研修にしたことにより,通常は研修機会にあまり恵まれない遠隔地での受講が可能となったり,自由な日時で受講できるので,より広範囲な研究参加者を募ることが可能となることが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の対応に伴い,もともと計画していた,対面による研修会の実施が困難となり,新たに計画を検討,実施する必要があったため。
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Strategy for Future Research Activity |
現在,動画作成を依頼し,参加者募集を行う準備を行っている。まもなく研究参加者の募集を行い,7~8月にオンラインによる研修およびオンライン調査を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症対応により、計画していた対面でのインタビュー調査や対面での研修の実施等が実施できなかったため、旅費・謝金等が未使用となった。次年度コロナの状況を考慮しながら、オンライン研修動画作成やオンライン調査の経費として使用する予定である。
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Research Products
(1 results)