2020 Fiscal Year Research-status Report
児童・思春期に受けた認知行動療法についての成人青年を調査対象とした後ろ向き研究
Project/Area Number |
17K04409
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
神村 栄一 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (80233948)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 恒彦 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (60589084)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 認知行動療法 / 児童期 / 思春期 / 後ろ向き研究 / 半構造化面接 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、5年計画の研究の4年目にあたる。①関連する先行研究の調査と分析、②すでに研究協力者への合意を得た協力者からのデータ収集、③新規協力者候補となった方への依頼、④研究成果発表の準備、を継続して行ってきた。2020年度中は、①および②について継続しながら、③として電話、メール、郵便送付により、研究候補者に連絡を送り、研究協力の内諾を得つつある。これまで同様、遠隔地にいる研究協力者(候補者、協力内定者)でも基本的な情報を得ることができるように、googleフォーム「思春期・青年期に認知行動療法を受けた経験を持つ方に対する調査」(https://docs.google.com/forms/以下省略)を作成し、入力協力を得つつある。 研究報告の準備としては、国内の認知行動療法関連の学会である、日本認知・行動療法学会第47回大会(10月に開催予定)において、2020年度までに収集されたデータを発表する予定で解析をすすめている。 研究協力の候補にある方の多くが、大学生、専門学校生、あるいは、就職して間もない時期にあたり、調査担当者の本務等との日程調整もあり、大学等長期休暇、帰省の時期にあわせて実施する予定であった。新型コロナウイルス(COVID-19)感染予防が求められている影響で、面接調査の日程は再調整を迫られた。2021年度5月時点でも、十分に見通しがたたない状況にあるが、基本は、web会議システムを利用する予定である。web会議システムのセキュリティ考慮しながらすすめている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
全国的な新型コロナウイルス(COVID-19)の感染予防対策のため、対面面接、面接のための移動(帰省の困難)、あるいは、協力者のスケジュール調整が困難、見通しが立たない事態となった。本研究においてメインのデータ収集となる、「未成年期に認知行動療法を受けその後成人した」研究協力者への半構造化面接の多くを、2019年度末から2020年度内に予定して計画をすすめていたところ、辞退者、連絡がとれない協力者候補が予想を超えて増えているため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究協力を得た研究機関、医療機関、臨床心理オフィスから相談記録やカルテから以下に該当する事例候補リストをさらに増やし、電話やメールでの連絡、質問紙の郵送および専用WEBによる調査の協力、協力者候補に調査協力をすすめる。すでに内諾を得ている協力者には、2021年度中に、WEB会議システムを利用した半構造化面接実施の可能性も含め、あらためて調査方法を説明し、実施する。
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Causes of Carryover |
全国的な新型コロナウイルス(COVID-19)の感染予防対策のため、予定していた研究協力者との対面面接のスケジュール調整が困難となり、再調整の見通しが立たないまま、年度末を迎え、2021年度内の実施へと、先送りせざるを得なくなったため。
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