2020 Fiscal Year Research-status Report
スーパーヴァイザー養成のためのメタ・スーパーヴィジョンに関する研究
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17K04447
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Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
福島 哲夫 大妻女子大学, 人間関係学部, 教授 (60316916)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | スーパーヴァイジーへの介入 / スーパーヴァイジーのアセスメント / 介入の非言語的側面 / 内省すべき課題 / 意図的に練習するべき技術的課題 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度前半はコロナ禍のため実施できなかったが、後半になり対象数をわずかではあるが増やして実践研究を推進できた。 ここまでの知見としては、初心者ヴァイザー(中堅心理士)の多くが、事例のアセスメントはかなり正確にできており、ヴァイジーとの関係作りにも成功している場合が多いが、ヴァイジーの出来ていることをしっかりと言語的に肯定したり、ヴァイジーの現時点での能力を全体的にアセスメントすることを苦手としていることが明らかになってきた。 これらを含めて、これまでの実践研究をもとに理論的整理を進め、編著書「心理療法統合ハンドブック」(誠信書房より2021年4月刊行)の第15章「統合的な立場からの心理療法のトレーニング」としてまとめることができた。 また上記の作業を通じて、明らかになったこととして、メタ・スーパーヴァイザーの主要な作業は、「ヴァイジーと、クライエントの能力のアセスメント」「ヴァイジーのできていることをしっかりと承認すること」「ヴァイジーの今後の課題を具体的に示すこと」「ヴァイジーの課題を‘内省すべき課題’と‘意図的に練習するべき技術的課題’に分けて、具体的に提示すること」等であることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍で実践研究が実施できなかった分、やや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
遅れを取り戻すべく、鋭意進めていきたい。
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Causes of Carryover |
当該年度支払予定の謝金が、研究実施の遅れにより、2021年度支払いに延長されたため
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Research Products
(4 results)