2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development and evaluation of a coaching psychology-based employment support program for women
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17K04449
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Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
石川 利江 桜美林大学, 大学院 国際学術研究科, 教授 (20222979)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 与理子 桜美林大学, 健康福祉学群, 教授 (50649184)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | コーチング心理学 / 女性 / 就労 / 再就職 / 支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
出産、育児などの理由で離職した女性の6割が就業を希望しているとされるが、実際の再就職率は男性よりも低いのが現状である。女性の就労は単に労働力の確保の問題だけではなく、女性の自己実現やウェルビーイングにとっても重要な課題である。女性自身が自分の就労への希望を就労達成のための行動につなげていくことが求められる。本研究では、①コーチングの効果をプロセスに沿って評価できるセルフ・コーチング方略尺度として作成すること②セルフ・コーチング方略が実際の再就職のための求職活動の結果に効果があるのかについて明らかにすること③女性の再就労支援者と支援を受けた支援体験者のセルフ・コーチング方略の重要性の認識、実践の相違から女性の再就職支援におけるセルフ・コーチング方略の必要性を探求すること④新たな活動開始を支援するコーチング心理学を提案することを目的とした。 研究の成果として、妥当性と信頼性を備えた7方略で構成されるセルフ・コーチング方略尺度が作成された。求職活動の継続と就労の実現との関連性を検討したところ、行動化のための準備は必ずしも就労の実現に効果的でないことが明らかにされた。セルフ・コーチング方略の重要性について、女性の再就労支援者と支援を受けた支援体験者を対象に検討した。支援者は7方略すべて重要と評価し、支援体験者も重要性を高く評価したにも拘わらず実施度が低かった。特に、自己の体験や強みなどリソースへの気づきの促進は、両者ともに重要ととらえていても実際には支援に活かされていない可能性が示された。最後に再就職活動を支援するためのセルフ・コーチングを活用したコーチングの流れの例を示した。セルフ・コーチング方略を組み込んだコーチング法は、女性の再就職活動の促進につながり、女性の自己実現やウェルビーイングの充実を高める支援法であると結論づけた。
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Research Products
(7 results)