2018 Fiscal Year Research-status Report
慢性ストレスが生体リズムに影響を与えるまでのタイムラグの検討
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17K04459
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Research Institution | Jissen Women's University |
Principal Investigator |
織田 弥生 実践女子大学, 人間社会学部, 講師 (40456265)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永岑 光恵 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 准教授 (80392455)
上市 秀雄 筑波大学, システム情報系, 准教授 (20334534)
菊地 賢一 東邦大学, 理学部, 教授 (50270426)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ストレス / コルチゾール / 日内リズム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は就労者の日常的なストレスが心身の健康に影響を与えるまでのタイムラグを検討することを目的としている。日常的なストレスの指標として質問紙,身体の健康の指標として唾液中コルチゾールの日内リズムを用いる。 本年度は調査会社を通して参加者を募集し,調査を実施した。参加者募集にあたっては,持病や心理生理指標に影響を与える項目に関してスクリーニングを行った。次に説明会を開き,測定内容を理解した人に同意書を提出してもらった。その結果,20-30代の中肉中背の健康な男性オフィスワーカー30名を参加者とした。これら30名の参加者に対して,以下のような日常状態での測定調査を行った。①コルチゾールの日内リズムを測定する前日に,日常的なストレスに関する質問紙(ストレス,精神的健康状態,生活習慣等)に記入してもらう。②①の質問紙記入の翌日をコルチゾールリズムの測定日とし,当日は普段通りに仕事をしながら,1日4回(起床直後,11:00,15:00,就寝前),唾液の採取を行う。唾液測定日には,運動やカフェイン摂取の禁止など,ホルモンの値に影響を与える可能性がある事項について禁忌事項を設ける。③記入した質問紙と唾液は,郵送で返却してもらう。以上の測定を1セットとし,4週間の間隔で同一人に3回,同じ測定を繰り返してもらった。調査は1月(Time0),2月(TIme1),3月(Time2)の3回実施した。唾液中コルチゾールについては,分析会社に濃度の測定を依頼した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画していた通り,調査を終了することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成31年度は結果の解析を行う。①日常的なストレスの指標の算出:コルチゾール測定の前日に記入した質問紙から,尺度得点を算出する。②コルチゾールリズムの算出:1日4回測定したコルチゾールの値から,slope(測定時刻をx,コルチゾール濃度をyとしたときの回帰式の傾き)を算出する。この他,コルチゾール分泌曲線の下の面積(AUC)も算出する。③統計的解析:個人内の変化を検討するため,日常的なストレスの指標のTime1とTime0の差を算出する。コルチゾールリズムに関してはTime1,2とTime0の差をそれぞれ算出する。コルチゾールの変化値2種(Time1との差分,Time2との差分)を目的変数,日常ストレスの指標を説明変数とした重回帰分析を2種行い,日常ストレスの変化が,Time1,Time2のどちらのコルチゾールリズムに影響しているかを検討する。また偏回帰係数の値から,コルチゾールの日内リズムに影響を与える要因を検討する。
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Causes of Carryover |
調査実施は3月中に終了したが,参加者から採取した唾液のコルチゾール分析が4月までかかったため,支払いが次年度にずれこんだ。データ納品が終了次第,支払いを行う。
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