2020 Fiscal Year Research-status Report
大学生のCyberslacking行動に対する心理教育的プログラムの検討
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17K04469
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
山上 史野 金沢工業大学, 基礎教育部, 講師 (70367449)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 大学生 / インターネット使用の問題 / ストレス対処 / 先延ばし傾向 / 大学適応 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は大学生の「インターネット使用をなかなか止められずにやるべきことが遂行できない(Cyberslacking)」行動に焦点を当て、予防的介入を目的とした心理教育的プログラムの開発を最終目的としている。 大学生のインターネットへの依存傾向が「先延ばし」やストレス発散といった「情動優先型」のストレス対処と関係があることを質問紙調査で検討した上で、大学生が実際にどのような経緯でインターネットの過度な使用に至るのか、そのプロセスについてのインタビュー調査を行った。 ただ、研究協力者が男子大学生や特定の学年の学生に限られたため、多様な学生や性別が含まれる集団に対して質問紙調査および面接調査を実施した。新型コロナウイルスの感染事情により予定通りの調査実施が難しかったが、大学1年生と上回生ではインターネットの使用の仕方が異なる可能性があること、年々スマートフォンを所持する時期が早くなっており、スマートフォンを購入して以降インターネットの「使い過ぎ」に移行する傾向があること、現在の大学生は初等・中等教育においてインターネットの使用に関する教育を受けている傾向にあること、インターネット依存尺度値とは別に研究協力者の主観的な「インターネット依存」の程度は比較的高いことなどの示唆が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
前年度とは異なる集団を対象とした調査を行えたが、新型コロナウイルス感染状況ために予定していた調査内容の一部しか実施できず、特に面接調査は協力者が非常に少なかったこともあり、大学生のインターネットの過度の使用を予防するためのプログラム作成・試行に至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、①大学1年生を対象としてインターネットの使用や諸要因の継時的な変化を検討する、②インターネットの使用の仕方に関する心理教育プログラムを試行する、以上を予定している。
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Causes of Carryover |
昨年度は新型コロナウイルス感染拡大予防ために予定通りの調査実施が難しく、加えてリモートでの調査となった。したがって対面で実施予定だった質問票購入費や必要経費を使用せず、次年度に繰り越した。
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