2018 Fiscal Year Research-status Report
高齢者のメンタルヘルスリテラシーに関する心理教育的支援:「心の健康」作りへの展開
Project/Area Number |
17K04478
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
吉岡 久美子 (村上久美子) 福岡大学, 人文学部, 教授 (60352374)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | メンタルヘルスリテラシー / 高齢者 / 心理教育的支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本においても高齢化が更に進んでいる。そうした状況の中、高齢者の「メンタルヘルスリテラシー」を高めようとする取り組みは、高齢者の「心の健康」の保持・増進に向けた支援の一つの方法ではないかと考え、研究を進めている。メンタルヘルスリテラシーとは「メンタルヘルスリテラシ―に関する知識、理解、態度の総称」である。しかしながらこれまでは高齢者のメンタルヘルスリテラシーについての一般化できる情報は乏しく、他グループとの比較検討など行われてこなかった。 研究計画2年目(解析、情報収集、成果公表の準備など)のとおり、研究を進めた。調査結果については解析をすすめ、その結果を日本の学会で発表した。結果は(1)事例の認識度、(2)最良と考えられる援助について、(3)支援の有用性について、(4)薬剤の有用性について、(5)治療法の有用性について、(6)援助資源の有用性について、(7)治療を受けなかった場合の「転帰」について、(8)社会資源に関する認識について、(9)具体的な支援方法についてなどの視点から特徴をまとめた。また、メンタルヘルスリテラシー研究の創始者であるジョーム教授ほか研究チームの招きを受け、オーストラリア(メルボルン)にてこれまでの研究の進捗など含めながらプレゼンテーションを行った。プレゼンテーションの後は、ジョーム教授やそのチームメンバーらと研究課題に関する情報交換や意見交換などを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画2年目のとおり、おおむね研究を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画3年目(解析の継続、成果公表など)を進める。研究成果の公表については、研究計画2年目年にアプライした国際学会でのプレゼンテーションのアブストラクトが学会にて認められたため、2019年8月にポルトガルにて発表を予定している。
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