2017 Fiscal Year Research-status Report
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17K04522
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
笹田 博通 東北大学, 教育学研究科, 教授 (80154011)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 安功 仙台高等専門学校, 総合科学系文科, 名誉教授 (00154112)
相澤 伸幸 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (20331259)
小池 孝範 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (80550889)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 宗教 / 教育学 / 教育哲学 / 啓蒙 / 自然観 |
Outline of Annual Research Achievements |
課題①(宗教/自然/教育をめぐる啓蒙時代の思索の解明)に関しては、研究分担者の佐藤が、ルソーにおける「事物の教育」論を現象学の文脈のうちで捉え直すことをとおして、また同じく研究分担者の相澤が、啓蒙時代での「知識の体系化」を「自然と教育」との関わりから検討することによって、それぞれ、啓蒙時代以降の自然観を思想史的に輪郭づける準備に携わった。 課題②(啓蒙時代以降の自然観・宗教観の教育哲学的考察)に関しては、研究代表者である笹田が、啓蒙時代以降の自然観及び宗教観の今日的意義について、カッシーラー、ハイデガー、西田幾多郎らの現代哲学をふまえながら、教育哲学、とりわけ人間形成論の視点から研究することをとおして、また研究分担者の小池が、近代公教育の黎明期における「宗教と教育」の問題について検討することによって、それぞれ、啓蒙時代以降の自然観・宗教観の教育学的位置づけに携わった。 課題③(宗教と教育との原―関係をめぐる教育哲学的吟味)に関しては、笹田・相澤・小池の3名が、「道徳の教科化」に伴い公教育における宗教教育の可能性が問われている、との認識に基づき、道徳教育に対する宗教教育(特に仏教教育)の関係性を教育哲学的に考察した。さらに、自らの研究成果をそれぞれ『日本仏教教育学研究』第26号に発表するとともに、笹田が、「「特別の教科 道徳」をめぐって――仏教教育学の立場から」を課題とする仏教教育学公開研究会(日本仏教教育学会)・シンポジウムを企画し、相澤・小池が、シンポジストとして上記課題に関する発表を行うことで、教育学研究における新たな問題意識を喚起しようとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全国学会誌である『日本仏教教育学研究』に論文3編を発表し、またシンポジウム、「「特別の教科 道徳」をめぐって――仏教教育学の立場から」を企画・実施することができたので、1年目としてはおおむね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
各自が課題に沿いながら予定通り研究を進めるとともに、今後は、海外での調査・分析や全国学会でのシンポジウムを実施し、成果を単行本などのかたちで広く社会に還元できるようにする。
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Causes of Carryover |
研究会に参加した研究協力者に関する支出がまだ反映されていないため、若干の次年度使用額が生じた。次年度の交付額と合わせて、すぐに手続きされることで、差額は解消される予定である。
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Research Products
(5 results)