2019 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17K04522
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
笹田 博通 東北大学, 教育学研究科, 教授 (80154011)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 安功 仙台高等専門学校, 総合科学系文科, 名誉教授 (00154112)
相澤 伸幸 京都教育大学, 教育学部, 教授 (20331259)
小池 孝範 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (80550889)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 宗教 / 教育学 / 教育哲学 / 啓蒙 / 自然観 |
Outline of Annual Research Achievements |
課題①(宗教/自然/教育をめぐる啓蒙時代の思索の解明)に関しては、研究分担者の佐藤が、ルソーの宗教観の特質を「信仰」と「国家」との関係に即して捉え直すことをとおして、また同じく研究分担者の相澤が、「子供の学」としてのルソーの教育学における「発達」の問題を吟味することによって、それぞれ、啓蒙時代以降の自然観・宗教観・教育観を思想史的に輪郭づけ、さらに、3年間の研究成果を本研究の報告書に論文として発表した。(なお、相澤は2018年9月にドイツに赴き、ドイツの公立学校での宗教教育を調査し、佐藤は2019年12月にジュネーヴへ赴き、ルソーに関する文献調査などを行った。) 課題②(啓蒙時代以降の自然観・宗教観の教育哲学的考察)に関しては、研究代表者である笹田が、啓蒙時代以降の自然観及び宗教観の今日的意義について、カッシーラー、ハイデガー、西田幾多郎らの現代哲学をふまえながら、教育哲学、とりわけ人間形成論の視点から研究することをとおして、また研究分担者の小池が、近代公教育の黎明期における「宗教と教育」の問題について検討することによって、それぞれ、啓蒙時代以降の自然観・宗教観の教育学的位置づけに携わり、さらに、3年間の研究成果を本研究の報告書に論文として発表した。 課題③(宗教と教育との原―関係をめぐる教育哲学的吟味)に関しては、笹田・佐藤・相澤・小池が、それぞれ、本研究の報告書の論文作成をとおしてこの課題の遂行に携わり、教育学研究における新たな問題意識を喚起しようとした。
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Research Products
(5 results)