2019 Fiscal Year Research-status Report
Teachers' Learning on Network of School Reform
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17K04526
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
森田 智幸 山形大学, 大学院教育実践研究科, 准教授 (70634236)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 学校改革 / 協同的な学び / 聴き合う関係 / 学びの共同体 / 低学年 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度は、談話記録・ナラティブ記録に基づいた記録の分析を実施した。記録は、前年度までに、3つの事例対象校を中心に収集したものである。なお、今年度も授業研究会への参加と記録の収集、インタビューの実施と記録を行った。3 今年度の成果は、ネットワーク上において、低学年における学び合いの困難が主題として浮かび上がってきたことにある。低学年における学び合いの実践において、教師たちは、落ち着かず、教室の学びに参加できない子どもが多い、という問題認識をしていた。こうした中では、教師たちは、授業を受ける姿勢の指導と、学びの自由さの間で葛藤することになる。姿勢に対する指導がうまくいかない中で、学びの場をつくる、という主題が浮上することとなった。そこでの教師たちの実践は、ものを持ってくる、音楽を使う、体を使う、などの工夫を発想し、低学年の学び合いづくりを展開していった。 以上の成果は、Morita(2019)Design for Collaborative Learning through Object in Lower Graders, The Seventh International Conference for the School as Learning Community, IMPACT Forum, IMPACT Muang Thong Thani, Thailandとして報告した。 また、昨年度に引き続き、「わからない」が、子ども個人固有の問題から、関係の問題へと転換することが、学び合いづくりの鍵になっていくことについて、Morita(2019)Pursuing both Inquiry Learning and Listening Relations, 第三届学習共同体大会, 北京大学において報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2月以後、予定されていた学会報告が、新型コロナウィルスの影響によりキャンセルとなった。また、それへの対応により、研究分析も当初の予定通りには進まなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで本研究では、学校改革ネットワーク上に生起した、2つの実践的な課題を明らかにしてきた。 今後は、こうした主題が語られる場の分析を中心として進める。 校内研究会と、ネットワークの研究会では、語られる主題が抽象度において異なるという仮説に基づき、検証を進める。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスへの対応により、発表を予定していた国際会議2件が中止となった。 また、同様の理由にて、文字起こしなど作業を依頼することができなかった。
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