2018 Fiscal Year Research-status Report
Feminine Voice in Philosophy and Global Resurgence of American Philosophy: Research on Practical Philosophy for Political Education
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17K04542
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
齋藤 直子 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (20334253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒井 祐介 日本大学, 法学部, 准教授 (30422562)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | クロスジェンダーな哲学の女性性 / アメリカ哲学のグローバルな再生 / 美しい知識 / 政治教育 / <教育をハブにした政治-哲学-美学>の学際的対話 / 翻訳の アート / 生き方としての民主主義 / アメリカ超越主義とプラグマティズム |
Outline of Annual Research Achievements |
<研究概要> 本研究の目的は、グローバル経済下の人文社会科学の危機に対し、生き方としての民主主義に資するより高度な実践哲学としてアメリカ哲学のグローバルな再生の教育的意義を解明することである。着眼点として、アメリカ超越主義とプラグマティズムの超二元論と反基礎づけ主義が拓くクロスジェンダー な「哲学の女性性」が、異質性への包摂の不安を受容し、民主主義のパトスと強靭な個の思考力を覚醒する人間変容の政治教育の鍵であることを明らかにする。 研究手法として、<教育をハブにした政治-哲学-美学>の学際的対話の中で研究者どうしが境界を超え足場を揺さぶり合う翻訳のアートの対話的手法を開拓する。実践的意義として、機能と美、理性と感情、男性と女性、身体-言語-思考をつなぐ「美しい知識」の政治教育の哲学を提示する。 <研究実績>1. 日本哲学会年次大会において、研究分担者らとワークショップ「哲学の<女性-性>再考:クロスジェンダーな哲学対話に向けて」を開催した(2018年5月)。2. UCL教育研究所(2018年12月)、ボストン大学(2019年2月)にて課題研究に関わる招待講演を行った。 2. 採択率5割以下のアメリカ教育哲学会年次大会に投稿した英語論文"“The poetics of the ordinary: reverberations of the feminine voice"が審査受理され、出版される。3. 英語単著American Philosophy in Tranlsationが今年度出版されることになった。4. 英語論文3本が国際学術誌に出版され、3本が公刊予定である。5. 海外研究者との共著3冊が出版され1本が公刊予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
1. アメリカ哲学についての英語単著がイギリスの出版社から今年度出版されることになった。 2. 英語の共著、国際学術誌の査読つき英語の単著論文を当初予定以上に数多く出版できた。 3. 科研課題に関わり、海外先端研究者との英語共著、英語編著出版や学会活動を通して国際共同研究のネットワークを推進することができた。。
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Strategy for Future Research Activity |
1. 最終年度の総括として、課題に関わる英語単著(プロポーザル提出済み、アメリカの出版社と契約済み)の原稿を完成させる。 2. 研究分担者とのアメリカ哲学のグローバルな再生に関わる翻訳プロジェクトを推進する。 3. 海外共同研究者との共著の出版を完成させる。 4. 海外での国際会議の発表を通じて、哲学の女性性をめぐる国際的な哲学ネットワークを発展させる。
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Causes of Carryover |
(理由) 1. 研究代表者の健康上の理由により、年度終盤に予定していた、アメリカ教育哲学会およびヘルシンキ大学での研究打ち合わせのための海外渡航等の計画を遂行できなかったため、経費執行計画を立てていた一部の 計画を来年 度以降に延期する必要が生じたため。2. 研究分担者が体調不良により、研究成果を学術雑誌に投稿するための十分な時間を取ることができなかったため次年度に投稿することになり、それにかかる文具等の費用を使用しなかったため。 (使用計画) 1. 2019年9月に、アメリカで開催される国際会議において研究代表者と海外共同研究者が発表を行うための招聘および海外旅費に使用す る。2. 研究代表者の研究遂行に関わる事務補佐員の人権費に使 用する。3. 2019年6月京都大学で開催されるアメリカ哲学フォーラムへの外国人研究者招聘旅費に使用する。4. 研究代表者との共訳書についての打ち合 わせのための国内旅費に使用する。3. 研究分担者が、研究成果を学術雑誌に投稿するために必要な文具等の購入費に使用する。
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Research Products
(26 results)