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2018 Fiscal Year Research-status Report

「履歴史料」に基づく近代日本におけるサブエリートの学習歴とキャリア形成の解明

Research Project

Project/Area Number 17K04566
Research InstitutionUniversity of Hyogo

Principal Investigator

池田 雅則  兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (60609783)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山下 廉太郎  朝日大学, その他部局等, 准教授 (80770932)
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords教員 / 官吏 / 文官試験 / 警察官 / 営林
Outline of Annual Research Achievements

本年度において重点をおいた作業は、収集史料の整理と読解であった。
収集史料の整理については、これまで収集した史料をナンバリングした上で、履歴管理ソフトを活用して、データの入力を進めた。
収集史料の読解については、既に収集が済んでいる史料の読解を進めた。森林官吏(営林職員)に関連する史料、明治20年代に制定された文官普通試験の規則に関する史料について重点的に読解を進めた。これらのテーマは先行研究が皆無であり、新奇性が認められるものであった。森林官吏は特別任用制度が早々に導入された。当初は大幅な基準引き下げがなされたが、職域の専門性が高まるにつれて基準も向上し、また任用方法も他の官吏から自律していったことを明らかにできた。具体的には当初は、専門性がないが地域の地形に詳しい地元の有力者が名誉職的に関与していた。農商務省の山林局の組織、山林学校(帝国大学農学部林学科)や関連する講習会などが整備されていくとともに人材育成が進んだことで徐々に官職の専門性が高まっていった。
また、文官普通試験の規則に関しては、政府が定めた出題範囲は必ずしも守られず官庁の必要に応じた範囲の設定がなされたことを明らかにできた。具体的には、当初の文官試験局の内規では旧制中学校卒業程度と範囲による出題が想定されていた。しかし各官庁は、業務の性質に応じて、出題範囲を狭める、もしくは新たな科目を設定した。加えて、出題の水準も卒業程度より低めたりした。そのことで、学歴と試験の対応関係が大きくズレていった。
また同時並行して、史料調査も行った。岡崎市立図書館、愛知県立公文書館、同図書館、岐阜県立歴史資料館などでの史料調査を実施した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究代表者の親族が複数、長時間の介護を必要とする状況となり、時間を要する作業や出張が不可能となったため。
研究分担者の業務多忙につき、長期間の史料調査や出張をすることが困難であったため。

Strategy for Future Research Activity

作業は遅れているが、実施計画に優先順位を付けて集中して実施していきたい。

Causes of Carryover

長期の出張などが不可能になった事情により、支出額が減少したため。

URL: 

Published: 2019-12-27  

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