2020 Fiscal Year Research-status Report
「履歴史料」に基づく近代日本におけるサブエリートの学習歴とキャリア形成の解明
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17K04566
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
池田 雅則 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (60609783)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 廉太郎 朝日大学, その他部局等, 准教授 (80770932)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 判任文官 / 陸軍下士 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルス感染症が拡大するなかで、出張の自粛が求められた。また、史料館が閉鎖される事態にもなった。そのため、現地訪問による史料収集はができなかった。このことを受けて、令和3年度にも研究期間を延長することになった。 研究成果としては、研究代表者が単著論文を1本執筆した。現役満期となった陸軍下士が判任文官に任用される制度の運用実態について検討を加えた。その結果、先行研究が示した見解とは異なる実態を見い出すことができた。すなわち、陸軍省の属官や技術官を任用する際の独占的な経路として現役満期陸軍下士出身者が重用されたこと、他方で陸軍省以外の官庁ではこの経路が重んじられなかったことが解明された。 また、研究代表者のこれまでの研究実績が認められ、日本教育学会での若手研究者ワークショップで研究キャリアに関する登壇者として教育史領域の代表に選出された。その際に、現在実施している、本課題研究について紹介をした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
論文については、複数の発表をしている。他方で新型コロナウイルス感染症が拡大するなかで、出張の自粛が求められた。また、史料館が閉鎖される事態にもなった。そのため、現地訪問による史料収集はができなかった。必要な史料が十分に収集できない状況にある。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症が拡大するなかで、引き続き出張の自粛が求められているが、現在まで収集した史料に基づいて研究成果を報告していきたい。最終年度として、史料集等の成果を発表していきたい。
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Causes of Carryover |
研究計画を延長したために、次年度使用額が生じた。
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